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2018.11.20

OLYMPUS OM-3 オリンパス最後の機械式一眼レフにして完成形

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OM-3

今回は、中古のフィルムカメラからOLYMPUS OM-3について解説します。

OM-3は、「機械式」のフィルム一眼レフカメラとして、非常に中古の人気が高い機種。
機械式ならではの信頼性と堅牢性。
そして、OM-4ゆずりのマルチスポット測光

ハイスペックの露出計と機械式カメラの魅力が同時に楽しめる、マニア好みのカメラとして、中古カメラ愛好家の間でたぐいまれな評価を得たのです。

しかし、じつはそんなOM-3も発売当時は人気がないカメラでした。
その裏には、発売した1980年代という時代背景が影響していました。
評価が高まったのは、中古でしか手に入らなくなった生産中止後。
あまりの人気に、復刻版のOM-3 Tiが発売されるまでに至っています。

オリンパス製フィルム一眼レフの真髄、OM-3。
今回は、中古フィルムカメラ専門店、サンライズカメラのスタッフが、その特徴について解説します。

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オリンパスOM-3

まずは、オリンパスOM-3の機構的な特徴、そしてスペックから見ていきましょう。

オリンパスOM-3の性能・スペック

OM-3

形式 35mmフィルム一眼レフカメラ
シャッター B、1秒~1/2000秒
機械式
横走り布幕フォーカルプレーンシャッター
露出計 マルチスポット測光
TTL中央重点平均測光
ファインダー 視野率97%
0.84倍
レンズマウント オリンパスOMマウント
電池 SR44 x2またはLR44 x2
発売年 1984年(OM-3)
1994年(OM-3 Ti)

OM-1にはじまるオリンパスOMシリーズ。
小型軽量を特色としていたOM-1にはじまり、TTLダイレクト測光、スポット測光、マルチスポット測光と、当時としては非常に先進的な露出計を内蔵する強みも身につけていきました。

しかし、そんなOMシリーズに不満を持つカメラ愛好家もいました
その理由が、当時のオリンパス新機種が採用していた電子シャッター。

TTLダイレクト測光のOM-2。
スポット測光のOM-2SP。
マルチスポット測光のOM-4。
さらには、廉価機種のOM10やOM20、OM30。

これらの機種はすべて、電子制御のシャッターを採用していたのです。

電子シャッターのカメラには大きな弱点があります。
それが、電池が切れると撮影が不可能となってしまうこと。

カメラ愛好家が求めたのは、初代OMであるOM-1同様の、機械式シャッターを持ったカメラでした。
そんな、機械式のカメラがほしいという需要に応え、オリンパスはOM-4の性能をフィードバックした、機械式の一眼レフカメラを送り出したのでした。

OM-3の特徴

OM-3

1984年発売のOM-3
最大の特徴はやはり、機械式のシャッター
シャッターの機構自体は、OMシステムのフィルム一眼レフに共通する、横走り布幕のフォーカルプレーンシャッターです。

OM-3

ただし、同じ機械式・横走り布幕のOM-1とは異なり、こちらはシャッター最高速が1/2000秒に高速化されています。
横走りのシャッターは基本的には1/2000秒が技術的上限のため、オリンパスOM-3は、機構的にもそれまでのOMシステムの集大成ともいえるべきものです。

オリンパスOM-3が製造中止後に高評価を得て、中古価格に非常なプレミアがついたのも、この機械式シャッターが理由でした。

横走りの宿命として、ストロボのシンクロ速度は1/60秒止まり。
OM-3が発売した1984年の時点では、ニコンのNew FM2・FE2・FAの三兄弟がシンクロ速度1/250秒を実現しており、この点では、市場に対して少々劣る印象を与えてしまうのは致し方ないところでした。

※なお、OEM機種のOM2000を除き最後まで横走りシャッターを採用し続けたオリンパスは、この問題の解決を諦めていませんでした。
後述しますが、OM-3 Tiでは、ストロボの発光時間を長くするスーパーFP発光を採用した「フルシンクロフラッシュF280」で、1/2000秒まで全速同調を可能とすることで、弱点を克服しています。

OM-4ゆずりのマルチスポット測光

OM-3

さて、OM-3は単に機械式だけがウリのカメラではありませんでした。

機構的な新基軸が、「マルチスポット測光」
1983年、先んじて発売していたオリンパスOM-4ゆずりの機能です。

マルチスポット測光とは、撮影したい範囲の複数の箇所の光をスポット測光で測ることで、画面全体の適正露出を自動で演算して求めてくれる機能のこと。
最大で8箇所まで測光結果を記録することが可能で、もちろん1点だけ測光する通常のスポット測光も使うことができます。
また、特段スポット測光の必要がない場合には、中央部重点平均測光にも切り替えることが可能です。

非常に撮影者の意図を反映させやすい機能のため、ユーザーの力量によって、いくらでもポテンシャルを引き出すことができるカメラとして仕上がっていたのでした。

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機械式ながらOM-1とは別物

OM-3

同じ機械式ということで、OM-1の後継機というイメージも持たれがちなOM-3。
機械式シャッターのOM-1と電子シャッターのOM-2に対し、OM-3とOM-4が同様の兄弟機であることも影響していると思います。

ですが、OM-3の内部機構はOM-1とはまったくの別物。
内部機構は全般的に刷新されており、信頼性は大きく向上

また、小型軽量でネイチャーフォトにも持ち出されるOMシステムの特性を意識して、各所が防塵防滴仕様で仕上げられています。
このことには、1980年代の上位機種である、ペンタックスLXやニコンF3も防塵防滴構造をとっていたことも大きく影響しているといえるでしょう。

ただし、レンズマウント基部にあるシャッターリングなど、操作部品の配置はOMシリーズ共通。
他のOMシステム一眼レフを使ったことがある方なら、一切戸惑うことなく使用することができるでしょう。

OM-3

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市場に受け入れられなかったOM-3

このように、機械式カメラならではの高い信頼性をつきつめ、OM-4ゆずりの高機能を身につけたOM-3。
OM-3のあとに発売されたOMシステムのカメラは、廉価機種のOM40と過去機種の復刻、そしてOEM機種のOM2000だけのため、実質的に、OMシステム最後の新規機種といっても過言ではないでしょう。

それだけにオリンパス技術陣も相応の熱意を持って開発したと思われるOM-3ですが、じつは、発売当時には市場に受け入れられず、すぐに製造が中止となってしまったのでした。

それにはいくつかの要因が考えられます。
まず、OM-3は正直なところ地味なスペックに映ってしまったこと。
1980年代といえば、カメラは最先端のあこがれの道具。
日進月歩のカメラの世界、ほぼ同じ機能のカメラを買うなら、機械式シャッターのOM-3よりも、高度な制御の電子シャッターで、しかもTTLストロボが使えるOM-4のほうがユーザーにとって魅力的だったのは想像に難くありません。

中古で人気爆発

OM-3

ところが。
OM-3は非常に間が悪いカメラでした。
なんと、製造中止のあとに中古で人気が爆発し、プレミア価格で取引されるようになってしまったのです。

たった数年の間に、マニュアルフォーカスかつ機械式の一眼レフカメラが愛好家の間で再評価されるようになります。
すると、オリンパス最後の機械式一眼レフとして、OM-3は中古で珍重されるようになったのです。
1990年代前半、OM-3の中古は、発売時の価格よりも高値で販売されることがざらだったといいます。

オリンパスOMシステムのユーザーから、OM-3の復刻を求める声が高まるのは当然のことでした。
オリンパスはすでに1986年からOM-4をチタン外装としたOM-4 Tiを販売しており、兄弟機OM-3にも同様のモデルが求められたのも、その大きな後押しとなりました。

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オリンパスOM-3 Ti

1994年。
ついにOM-3の復刻版かつチタン外装版である、OM-3 Tiが登場することとなりました。
この機種のあとにはOMシリーズはコシナOEMのOEMしかなく、本当の意味でのOMシリーズの最終機種でもありました。

OM-3 Tiはオリンパス75周年記念モデルと銘打たれ、OMシステム有終の美を飾ったのです。
製造にあたって、すでにOM-3開発時の資料が失われており、中古のOM-3のリバースエンジニアリングを行ったという逸話もあります。

OM-3 Tiの特徴

noimage

OM-3 Tiは、性能面ではOM-3とほとんど同一です。
OM-3同様に機械式であることもあり、現在もオリンパスOMシステムのカメラの中でもファンが多いのは同様。
中古価格ももっとも高い部類です。

外装はチタン製
これは、1980年代後半から1990年代前半にかけて、コンタックスS2やコンタックスTシリーズ、ニコンNew FM2/Tなど、チタン外装のフィルムカメラが流行していたことに大きな影響を受けています。

細かい変更点として、フォーカシングスクリーンが、マット面の明るくなった「フォーカシングスクリーン2-13」となっています。
中古フィルム一眼レフカメラの大きな魅力のひとつ、明るく広いファインダーを存分に楽しめる、うれしい改良のひとつです。

フラッシュ撮影がより高機能化

前述しましたが、オリンパスOMシリーズは一貫して横走りのフォーカルプレーンシャッターを採用していたため(OM2000を除く)、ストロボ撮影に関しては、どうしても他社の後塵を拝していました。

そこでOM-3 Tiでは、ストロボ側の機構によって、シャッター最高速1/2000秒までの全速同調を実現し、巻き返しを図ったのです。

OM-3 Tiでは、「フルシンクロフラッシュF280」の使用が可能。
フルシンクロフラッシュF280にはスーパーFP発光という機能が搭載されています。
これは、ストロボの発光時間を長くする(シャッター幕が走行している間光り続ける)機能。
通常のストロボでフォーカルプレーンシャッターの高速シャッターを切ると画面の一部が真っ黒になってしまいますが、OM-3 Tiではその問題を克服しました。

またOM-3 Tiはスローシンクロにも対応。
OMシステム随一のストロボ撮影に特色をもった機種ともなりました。

OM-3 TiはOMシリーズの名実ともに到達点

チタン製の堅牢かつ高級感あふれる外装。
そして、過去のOMシステム一眼レフの弱点を克服し、最高の機能を内蔵したボディ。
さらに信頼性抜群の機械式シャッター。
まさに、最高にして至高のOMシリーズであるといえます。

OM-3 Tiはオリンパスファンのあこがれの存在。
中古の値段こそ高価ですが、OMユーザーなら誰にとっても、できることならいつかは使ってみたい機種であることは間違いないでしょう。

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OMシステムの頂点OM-3を使ってみませんか?

オリンパスの中古フィルムカメラは歴史に残る名機揃い。
しかしながら、1990年代後半にオリンパスが初期のデジタルカメラで大成功を収めたこともあり、OM-3に続くフィルム一眼レフカメラが生まれることはありませんでした。
むしろ、フィルム一眼レフのオートフォーカス化の波に乗れなかったからこそ、デジタルカメラにいち早く注力できたともいえます。

実質的に最後のOMシステム一眼レフであるOM-3とOM-3 Ti。
オリンパスファンにとっての永遠の名機

ぜひあなたも、OMシステムの頂点を極めた名機を中古で手にしてみませんか?

著者紹介:サンライズカメラ

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