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特別連載ブログ フィルムカメラのある生活

2018.10.10

フィルムカメラ名機 撮影散歩① Hasselblad 500C/M (Planar T* 80mm F2.8 CF 編)

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Planar 80mm:ISO 400・シャッタースピード 1/500・F4

こんにちは、雨樹一期です。 今回は撮り比べではなく、フィルムカメラ1本でのコラムとなります。
第一回はいきなり中判カメラの「ハッセルブラッド 500C/M」です。前回の撮り比べコラムの「ライカ」に引き続き、ついに長年憧れだったカメラで撮影することが出来ました。

オールドレンズ撮り比べ ⑤ Leica Elmar 5cm F3.5(作例あり)

TOP写真ですが、左の黒い部分に小さい切り込み(ノッチ)がありますよね。これはハッセルブラッドだけの特徴です。
フィルムをスキャン(データ化)する時は通常は画像部分だけ選ぶのですが、トイラボさんで注文するとこのノッチも含めてスキャンしてくれます。

その結果、この写真は「ハッセルでっせ!」となります(笑)。

これもフィルムならではのこだわりですね。
名機なのでついドヤ顔したくなるのですが、ここからはノッチなしの写真を載せていきます。

 

ハッセルブラッド 500C/M を使ってみた感想

Hasselblad 500C/M
先に感想から書いておきます。名機と言われるだけあって、圧倒的な描写力です。
出来上がりの写真を見た瞬間、「うわぁーー」とまず感動します。いい写真が撮れているとか、そんなことは後回し。

写真を見るときの感覚ですが、都会から田舎に行った時に「空気がキレイだねー」と息を吸い込みたくなるような、、そんな感じです(どんなかんじやねん)。


Planar 80mm:ISO 400・シャッタースピード 1/500・F5.6

とにかく、写真の中にある空気が美しくって、出来上がりを待つ楽しみが他のカメラとは段違い。
ワクワクが止まらないです。

 

魅力は「画質が綺麗だから」だけではない

まず、僕が男だからかもしれませんが、前回のライカと同じく操作が複雑でマニアックなほど楽しいのです。
デジタルカメラだとモニター内を見ながらポチポチですが、フィルムカメラは自分の手でフィルムを詰めて、シャッタースピードや絞りリングを回して、ピントを合わせて、撮影したらフィルムを巻き送って、と。
この面倒臭さこそフィルムカメラの醍醐味でもあります。それが「ハッセルブラッド」なら存分に味わえます。

デジタルに比べて、自分で撮っている感覚が強くなります。

ファインダーは上から覗くのですが、じっくりと被写体と向き合いながらピントを合わせる、、、これだけでも楽しいです。
画像が左右反転されて映し出されるので慣れは必要ですが、撮影のたびにフィルムをグルグル巻き送るのも楽しいです。


上記は上からファインダー部分を撮りました。2016年の12月に僕が猫写真を担当した「猫とビートルズ」という書籍の文字が反転されているのがわかるかと思います(さりげなく宣伝)。

中判カメラは6×6の真四角サイズなら12枚しか撮れません。だからこそ一枚がより大切に感じますし、集中力が違います。
慣れるまでは操作に集中してしまいますが、一度慣れてしまうと反転している感覚も無くなります(笑)。

しっかりと全部を言葉でお伝えするのは難しいのですが、35mmとはまた違う感覚です。

ファインダーの中の世界に没頭できます。

操作方法は決まりごともあり、フィルムの装填も難しいので、使い方に関しては以下をご参考下さい。
めっちゃ詳しく書かれているので、説明書よりも分かりやすいです。

ハッセルブラッド500C/Mの使い方 中古でHasselbladを手に入れてみませんか?

Planar T* 80mm F2.8 CFで撮影した写真

ということで、まずはハッセルブラッドの基本レンズ、「カールツァイスのプラナー 80mm F2.8 CF」で撮影しました。焦点距離は35mmカメラ換算でいうところの標準レンズとほぼ同じなので使いやすいですね(44mm相当)。

ところで、同じプラナーの80mmレンズでもいくつか種類かあり、この500C/Mに合わせるレンズとしては、CレンズとCFレンズが主な選択肢のようです。
今回はCFレンズを使用してみました。描写にも違いがあるようですので、機会があればCレンズとCFレンズの撮り比べなんかもやってみたいですね。

中判カメラは真四角で12枚しか撮影できないこともあり、今回は失敗も含めて包み隠さず、全部載せて見ようと思います。
フィルムは「FUJI PRO400H」。低彩度でふんわりが特徴。


ISO 400・シャッタースピード 1/500・F5.6

まずは1枚目。いきなりやらかしてしまいました(笑)。でも初めて使うってことでご愛嬌。何かしらガチャガチャいじってしまったのか、フィルムの装填ミスか。

僕は和製ハッセルと言われている「ゼンザブロニカ」を普段使っているのですが、ブロニカは撮影後にミラーがすぐに戻るけど、ハッセルはミラーが上ったままなんですね(ハッセルはフィルムを巻き送ると、ミラーが戻ります)。
ブロニカでミラーが戻らない故障を体験したことがあって、それと同じ状況で「えっ!?」って。。。

使ったことのない方からすると意味不明だとは思いますが(笑)、僕と同じ気持ちになる方がいるかもしれないので一応書いておきました。

とにかく、その微妙な仕様の違いで焦っていじくった結果の光漏れですね。


ISO 400・シャッタースピード 1/500・F2.8

不安を抱えたままの2枚目。でもここからはちゃんと撮れています。ほっ。

最短の撮影距離で試し撮り。絞りは開放でF2.8ですがボケ味はさすがの中判カメラ、35mmよりもボケます。
地面を見ると分かりますが、ボケ具合がえぐいですね。

試し撮りの初日は買い物帰り&もう一度取り扱いをしっかりみようと思ったので、この2枚で終了(笑)。


ISO 400・シャッタースピード 1/500・F4

ド逆光も試してみました。ハレーションもあるけど、シャボン玉の反射もあるのかな。写真なのに光が眩しいです。


ISO 400・シャッタースピード 1/500・F5.6

別の日。天気は曇り時々晴れ。とりあえず猫ですね。眠そうで目が半開きで目つきが悪くなっちゃいました。
でも全体の雰囲気は柔らかいです。35mm版のプラナーの時も感じましたけど、ボケの優しさは「Planar」の特徴ですね。

絞りはF5.6で撮った記憶なんですが。それにしては背景がかなりボケていますね。
とにかく中判はよくボケます。利点でもありますが、逆に言うとしっかりとピントを合わせる必要がありますね。


ISO 400・シャッタースピード 1/250・F5.6

ピント合わせなどの操作もあってそこに集中したのか、ベストな瞬間を撮れていませんね(笑)。
デジタルなら撮りまくって、その中からカメラ目線しているのを選びますが、フィルムは一発勝負。だからこそ、こんな写真にも味が出てきます。

家族や友人を撮った「ナンジャコリャって写真」が良い意味で残るんですよね。


ISO 400・シャッタースピード 1/250・F5.6

とか言いながら動かない被写体に移行(笑)。やっぱり画質はキレイですね〜。ピントもカリッとしているけど、しっかりとフィルムらしさも感じます。

あえて背景に緑を入れてみ他のですが、ボケに立体感があるから、ごちゃごちゃ感もあまりありません。
ハッセルブラッドとカールツァイスレンズの組み合わせはやばいですね。


ISO 400・シャッタースピード 1/125・F8

絞りをF8で、ようやくボケ味が少し大人しくなる感じですね。


ISO 400・シャッタースピード 1/250・F4

熟睡しているところをパシャ。本当に絶妙な空気感。優しさに包まれます。「Planar」さまさまです。
撮影場所は公園の駐車場にある小さい植え込みなんですけどね。ここまで写真を引き上げてくれることに驚きです。


ISO 400・シャッタースピード 1/250・F4

自宅に帰ってきて、我が家の猫を庭で撮影。やっぱりうちの子が一番可愛い(笑)。

 

まとめ〜魅力と注意点


ISO 400・シャッタースピード 1/250・F2.8

とにかく解像度がすごくて、この通りヒゲも毛並みもくっきりです。

注意というより最大の利点なのですが、先ほども書いたようにボケもすごいので、動く被写体にピントを合わせるのは至難の技です。

動物も子供も止まってる瞬間にピント合わせても、合った瞬間に動きます(笑)。ファインダーは左右が反転しているので、水平を撮るのも難しく、ピント合わせに時間もかかります。
まずは動かない被写体か、絞りをF8や11で練習するのをオススメします。

「Hasselblad」+「Planar T* 80mm F2.8」の空気感。ぜひ自ら体感して頂きたいです。
プラナーのカリッとしたピントにとろみのあるボケ、最高ですよ!

 

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フィルムカメラ名機 撮影散歩② Hasselblad 500C/M (MakroPlanar CF 120mm F4 T* 編)

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著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

フィルムカメラ・トイカメラの多重露光などで作品撮りの傍ら、大阪・東京を中心に全国でフィルムカメラワークショップを開催。 その他、カメラの個人レッスン、ペット・家族の撮影をしています。 基本、娘と猫と珈琲とカレーに生かされてます。

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