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特別連載ブログ フィルムカメラのある生活

2018.10.03

オールドレンズ撮り比べ ⑤ Leica Elmar 5cm F3.5(作例あり)

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ISO 100・シャッタースピード 1/200・F9

こんにちは、雨樹一期です。ミラーレス一眼とフィルムカメラでオールドレンズの撮り比べ、第4段。今回使用するレンズは、「Leitz Elmar 5cm F3.5」です。
名前を見てもピンとこないかもしれませんが、ライカの基本レンズになります。

ライカIIIfとエルマー
レンズ部分が沈胴式(レンズがボディーに引っ込む)なので非常にコンパクト。
今回使用したフィルムカメラは当然ライカ。その中でも、名機で癖の強い元祖フィルムカメラでもある、「バルナックライカ」です。
型はバルナックライカの完成形とも言われている、ライカIIIf」。品質も安定しているので、購入するならもっともオススメの型になります。

アンリ・カルティエ=ブレッソン(20世紀を代表する写真家)になった気分でストリートを撮ってみるだけでも、ワクワクするカメラです
その勢いもあって、今回はモノクロフィルムを使いました(笑)。

TOPの猫が二匹並んだ写真はバルナックライカで、下の写真はミラーレス一眼で撮影しましたが、僕は圧倒的に上が好きですね。


絞り優先/ISO 200/F3.5/露出補正−2

前回の記事はこちら↓

オールドレンズ撮り比べ ④ PENTAX Super takumar 55mm f1.8(作例あり)

 

 

Leitz Elmar 5cm F3.5の作例

Sony α7で撮影(ミラーレスカメラ)


まずはミラーレス一眼の作例です。とりあえず、勢いそのままに「クリエイティブスタイル」を「白黒」に設定して撮影。

「カラーで撮って後から変換すればいいじゃない」と思う方はいるかもしれませんが、カラーで撮る時とモノクロで撮る時では、見るもの(被写体)も変わりますし、より光と影を意識します。せっかくだからこだわりたいですよね。


絞り優先/ISO 160/F69/露出補正−1 2/3

露出補正はモノクロの時は-1か2くらいで暗めに撮影しています。単純にその方が黒の締まりが良くてかっこいいからです。

1925年のレンズですが、F9で撮影するとピントはくっきりですね。


絞り優先/ISO 160/F6.3/露出補正−1 2/3

違うアングルから撮影。手すりと葉っぱのボケのお陰でこちらの方が奥行きが出ますね。


絞り優先/ISO 200/F3.5/露出補正+2

カラーでも撮ってみました。露出補正はモノクロとは逆にプラスにして明るく撮っています。
コントラストは強すぎることもなく、トーンも落ち着いているのでゆるふわにも使えそうです。


絞り優先/ISO 200/F3.5/露出補正+2 

さすがに逆光には弱いですが、フレアやゴーストはオールドレンズの醍醐味とも言えます。

絞り優先/ISO 200/F3.5/露出補正−1 2/3

ゴーストの入る位置を探っての撮影。猫の顔はちゃんと写っていませんが、ここはゴースト優先の構図。
画面を切り裂くような光、すごいですね。


絞り優先/ISO 500/F6.5/露出補正−1

カラーでもこの通り、右に輪っかが。って、さすがにここまでド逆光だとたいていのレンズはゴーストが入りそうですけどね。


絞り優先/ISO 500/F6.5/露出補正+1


絞り優先/ISO 500/F6.5/露出補正−1

カラーとモノクロでの撮り比べです。白黒の猫ちゃんの足元写真ですが、モノクロの方が味がありますよね。
手前の草など、全部を見せない(黒で隠す)というのもモノクロならではの表現法です。


絞り優先/ISO 400/F9/露出補正−1 1/3


絞り優先/ISO 400/F3.5/露出補正−1 2/3

レンズの最短距離は1mですが、クローズアップフィルターを使って接写も出来ます。
これで撮影の幅はグンと広がりますが、あえてレンズのスペックのみで勝負するのもアリですよね。

撮ってみて、「なんかこの撮り方違うなー」って思いました。もちろん、無理にレンズのスペックにこだわる必要もありませんが(笑)。


絞り優先/ISO 200/F3.5/露出補正−1 2/3

同じく「白黒モード」に設定して撮って出しする必要はありませんが、ぜひモノクロにも挑戦してみて欲しいレンズですね。

絞り優先/ISO 500/F9/露出補正+1

一応書いておきますが、ちゃんと、しっかりと、キレイに撮ることも出来ます。

絞り優先/ISO 500/F6.3/露出補正−1 2/3

Sony α7の力もあるとは思いますが、レンズの古さは全く感じさせませんね。

今回の試作はミラーレス一眼で先に撮りました。
「Leitz Elmar 5cm F3.5」+「ミラーレス一眼のモノクロ」いいなーと思っていたら、フィルムはさらに良かったです。

フィルムはグレー部分の階調が滑らかです。「黒!」じゃなくて、濃い黒といった感じ。撮り比べて見て気付いた部分でもありますが。

と言うことで、続いてフィルムでの作例です。

 

バルナックライカで撮影(フィルムカメラ)


ISO 100・シャッタースピード 1/200・F3.5

KOSMO FOTOというモノクロフィルムを使用して、大阪のディープスポットで撮影しました。
最近流行りのオシャレ・レトロな街ではなく、本当に昭和なまま残っているような場所ですが、バルナックライカとの相性はめっちゃ良かったです。


ISO 100・シャッタースピード 1/200・F9

気分的に、撮影場所はカメラの発売された年代に合わせたくなります。だからミラーレスカメラよりも、フィルムを持って行きたいんですよね。
ここはフルサイズのデジタル一眼じゃないぞ、と。

魅力や特徴をあれだこれだと言うよりも、たくさん写真を見るのが一番伝わるかと思います。

ISO 100・シャッタースピード 1/200・F9

なぜか室外機に惹かれます(笑)。


ISO 100・シャッタースピード 1/200・F6.3

路地裏に入っていくと、外に放置された謎の金庫を発見。四角いものを撮ってしまう性分なのか。

ISO 100・シャッタースピード 1/200・F9

ハレーション(フレアやゴーストと同じ意味)はノスタルジーを増長してくれますね。

今回の作例は猫ばっかり撮ってしまいましたが、最近カメラ持って歩いていたら猫がどんどん現れるんです(笑)。
この日はほんの数時間で20匹くらいの出会いがありました。

ISO 100・シャッタースピード 1/200・F9

出ました、ハート柄の猫ちゃん。なぜそこにおさまっているんだ?

ISO 100・シャッタースピード 1/200・F6.3

こちらは眉毛が『八』ですね。どちらもモノクロで撮影したので、白黒柄はより目立ちます。

ISO 100・シャッタースピード 1/200・F9

手焼きプリントすればもっと深みが出ると思いますが、グラデーションやザラ付き、ピントの甘さはデジタルよりも味わいがあります。

ISO 100・シャッタースピード 1/200・F9

明暗差が激しい場所もいいですね。レンズ的には逆光は苦手だと思いますが、屋根の表現しきれなくなっている部分がまた良かったりします。

ISO 100・シャッタースピード 1/100・F4.5

手持ちだったので、手振れしないギリギリのシャッタースピードで撮影
* 1/60秒より遅いとほぼ手振れしてしまいます

ISO 100・シャッタースピード 1/75・F4.5

こちらはかなりアンダーになってしまいました。
三脚を付けて撮るのではなく、もっと感覚的に撮っていくカメラだと思うので、これも許容範囲かな、と。


ISO 100・シャッタースピード 1/200・F6.3

なんだか本当に猫ばっかし撮ってしまいましたが、「バルナックライカ」+「モノクロ」は少しはまっちゃいそうです。

絞りに関してはF9までをメインに使ってみました。
いつものコラムとは違いボケのない写真が並びましたが、花などをキレイにボカす為に作られたレンズではないですからね。

ピントはカリカリ過ぎず、甘過ぎず。あー、これぞオールドレンズだなーと。

 

バルナックライカ(ライカⅢf)の魅力

バルナックライカ
癖や個性は、今のデジタル時代からは欠点かもしれません。でも機械イジリが好きな男性にとってはこんな面白いカメラは他にありません。

描写も気に入りましたが、フィルムの装填から巻き取り、そして撮影までを思う存分楽しめるカメラです。
外観もめっちゃ格好いいですし、写真をやっている方は「ライカ」への憧れもあるだろうし(笑)、持っているだけでもちょっとテンションが上がります。

フィルムカメラというのは基本的に操作が個性的なものが多いです。その中でも「バルナックライカ」はかなりの変わり者かもしれません。
特にフィルムの入れ方は特殊。how to が必須です。

バルナックライカ徹底解説!中古の見分け方から使い方まで

まとめ

ISO 100・シャッタースピード 1/200・F6.3

とまぁ、ブレッソンの構図には遠く及ばないし、そこまで意識をして撮っていませんが、ライカにモノクロ入れて昭和な街を撮っただけで僕は大満足なのです。

絞りもシャッタースピードもいっそ固定して、思いつくがままにシャッターを切る。
そんな「撮り方」をして見たくなりました。

写真なんてものは、正しく撮る必要もなく、絶対こうしないとダメという縛りもありません。ただ、楽しければいいんですよね。
もちろん上手くなるには技術も知識も必要ですが、そこから自分なりに写真とどう向き合っていくか、こだわっていくかです。

これからも引き続きコラムを書かせていただきますが、思わず撮影に行きたくなるような、写真って楽しいんだなーと感じて頂ければ幸いです。

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著者紹介:雨樹 一期(Ichigo Amaki)

フィルムカメラ・トイカメラの多重露光などで作品撮りの傍ら、大阪・東京を中心に全国でフィルムカメラワークショップを開催。 その他、カメラの個人レッスン、ペット・家族の撮影をしています。 基本、娘と猫と珈琲とカレーに生かされてます。

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