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特別連載ブログ フィルムカメラのある生活

2018.09.04

オリンパス ペン(フィルムカメラ)徹底解説 ハーフサイズカメラの代表格の特徴とは?

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オリンパス ペン

今回は、オリンパス ペン(OLYMPUS PEN)について紹介します。

デジタルカメラの時代になり、ミラーレス一眼に名前が受け継がれているオリンパス ペン。
じつは1960年代に一世を風靡したフィルムカメラに由来しています。

特徴は、「ハーフサイズカメラ」だということ。
画面の面積が半分である代わりに、2倍の枚数を撮影することができるハーフサイズカメラ。
センス抜群のデザインや、趣向を凝らした設計など、いま大人気の中古カメラを味わうのにうってつけの選択肢です。

しかも、オリンパス ペンシリーズはハーフサイズカメラの「元祖」ともいうべき存在。
本家本元だからこそ、ハーフサイズカメラのなかでも完成度抜群です。

「押すだけで撮れる」簡単操作の機種から、本格派一眼レフカメラまで。
中古フィルムカメラのなかでもイチオシのオリンパス ペンシリーズには、いったいどんな特徴があるのでしょうか?

中古フィルムカメラ専門店、サンライズカメラのスタッフが解説します。

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ハーフサイズ・フィルムカメラのオリンパス ペン

オリンパスペン初代

ハーフサイズを採用したフィルムカメラ、オリンパス ペン。
いったいどんなカメラなのでしょうか?

オリンパス ペンとハーフサイズ

中古フィルムカメラのオリンパス ペンシリーズに共通するのが、「ハーフサイズ」ということです。

ハーフサイズとは、通常の35mmフィルムカメラの半分の画面サイズで、2倍の枚数撮れるカメラのこと。

以下の画像のように、同じフィルムを使っていても、画面の大きさが半分になるのです。
(ちなみにこの大きさは、35mmフィルムを映画で使うときと同様です)

ハーフサイズカメラの画面サイズは半分

画面サイズ比較

ハーフサイズカメラについては、以下の記事で詳しく解説しています。

おすすめハーフサイズカメラ9選+α! かわいいフィルムカメラを中古で楽しもう

そんなハーフサイズカメラは、2倍撮れて経済的なことから、まだフィルムが非常に高価だった1960年代に大ヒットしました。
そのきっかけを作ったのが、ほかならぬオリンパス ペン。

その陰には、カメラの歴史に残る伝説の技術者の独創がありました。

オリンパス ペンと米谷美久

オリンパス ペンを開発したのが、光学技術者の米谷美久(まいたに よしひさ、1933〜2009)です。

一番最初のオリンパス ペンを開発したときには、まだ新人エンジニアだった米谷美久氏。
そのことが、逆に、独創性あふれる、それまでにないカメラ・オリンパス ペンの誕生へとつながったのです。

米谷美久氏は他にも歴史に残る名機を生み出しています。

当サイトの記事でも紹介している以下の機種は、すべて米谷美久氏が生み出したものです。

オリンパスOM-1 可愛さ・精悍さ・思想が同居した名一眼レフ

オリンパスXA コンパクトカメラの歴史を変えたケースレスフィルムカメラ

それでは、次の節から具体的にどんな機種があるのか見ていきましょう。
オリンパス ペンシリーズは、機能によって、さらにいくつかの系統に分けることが可能。
この記事でも、その種類ごとに解説します。

オリンパス ペン(初代)

1959年に初代機種が登場した、元祖「ペン」。
この機種の大ヒットが、1960年代のハーフサイズカメラ大ブームのきっかけとなりました。

露出計がなく、絞りやシャッター速度の操作がすべてマニュアルなのが特徴です。

全機種とも、フィルム交換時、裏蓋は取り外し式です。

オリンパス ペン(初代)

オリンパスペン初代

形式 ハーフサイズカメラ
シャッター B、1/25秒~1/250秒
機械式
レンズシャッター
レンズ D.Zuiko 2.8cm F3.5(3群4枚)
ピント合わせ 目測式
露出計 なし
露出 マニュアルのみ
ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー
裏蓋 取り外し式
電池 不要
発売年 1959年

1959年に登場した最初のオリンパス ペン(OLYMPUS PEN)
ハーフサイズカメラというジャンルを開拓した記念碑的機種です。

特徴は、写りに直結する部分にコストを集中したこと。

初代オリンパス ペンは、そもそも「月給の半分の金額で買える」カメラがコンセプトでした。
開発時に想定した価格は、当時の大卒初任給の半額である6,000円。
当時、オリンパスのカメラのなかで最も廉価だった機種は定価が2万円以上。

もし、なにも考えずに半額以下のカメラを開発したら、安かろう悪かろうの粗悪品になってしまったことでしょう。

そこで、オリンパス ペンの生みの親、米谷美久氏は、力を入れる部分とコストダウンする部分を切り分けました。
そう、選択と集中です。

もっとも力を入れたのがレンズ。
高級機種と同様の、3群4枚の「テッサー型」のD.Zuiko 28mm F3.5レンズを採用し、小型かつ、画面サイズが小さく画質の面で不利なカメラながら、プロの使用にも耐えうる高性能を実現したのです。

オリンパスペン初代

いっぽう、コストダウンを図ったのはフィルムの巻き上げ機構。
当時他のカメラは、ノブもしくはレバーで巻き上げを行っていました。
初代オリンパス ペンでは、巻き上げに「ノブ式」を採用。
ボディ背面のノブはフィルム巻き上げ軸と簡易な構造で連動しており、部品点数を大幅に減らすことが可能としました。

オリンパスペン初代

この「ノブ巻き上げ」は写ルンですでも採用されている方式。
オリンパス ペンよりもさらにコストの面でシビアな写ルンですは、もしかしたらペンがなければ生まれなかったかもしれません。

このコンセプトは大成功。
オリンパス ペンは大ヒット商品となり、他社からも続々とハーフサイズカメラが登場することとなります。

プロのカメラマンもサブのカメラとして使用。
また、当時は女性のカメラマンが少なかったのですが、使いやすく持ち運びやすいオリンパス ペンは、女性ユーザーの開拓にも成功したといいます。

オリンパスペン初代

この節参考文献「米谷美久が語る開発秘話 セミオリンパスI~ペン、ペンFシリーズ」 2018年9月4日閲覧

初代ペンのバリエーション:三光ペン

noimage

初代オリンパス ペンにはバリエーションが存在します。

それが初期モデルの「三光ペン」
三光ペンとは、オリンパスの子会社「三光商事」が製造したモデルのこと。
オリンパス ペンはあまりにも安価な、それまでにないコンセプトのフィルムカメラでした。
そのためオリンパス経営陣としては本当に売れるのか半信半疑なままでのスタートとなりました。
そこでリスク分散のため、製造を子会社に委託したのです。

三光ペンは、それ以降のモデルとは各部の造形が異なります。
判別しやすいのがシャッターボタンの形状
通常モデルはシャッターボタンの溝が縦に(短辺方向に)刻まれていますが、三光ペンは横に(長手方向に)刻まれています。

また、ボディ上部のフィルム面指標(円を直線が貫くマーク)の形状も異なり、三光ペンは円の内部で線が途切れています。

筆者も昔、三光ペンを持っていましたが、ストラップ金具の素材があまり良くないようで、ヒビが入っていました。
中古で見かける個体にも、金具がかなりすり減っているものが見受けられるので注意しましょう。

コレクターズアイテムとして通常モデルより高値で中古が取引されています。

オリンパス ペンS(F2.8)

オリンパス ペンS 2.8

形式 ハーフサイズカメラ
シャッター B、1/8秒~1/250秒
機械式
レンズシャッター
レンズ D.Zuiko 3.0cm F2.8(3群4枚)
ピント合わせ 目測式
露出計 なし
露出 マニュアルのみ
ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー
裏蓋 取り外し式
電池 不要
発売年 1960年

オリンパス ペンS(OLYMPUS PEN S)は、1960年に登場した、初代ペンの上位機種。

レンズがより明るい、D.Zuiko 30mm F2.8となりました。

オリンパス ペンS 2.8

ただし、レンズが大きくなったぶん出っ張ってしまい、ポケットに入れたときに引っかかりやすいきらいもあります。

また、初代ペンでは割り切って省かれていたスローシャッターも、1/8秒まで切ることができるようになりました。

操作感については初代ペンと基本的に同様です。

オリンパス ペンS(F3.5)

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形式 ハーフサイズカメラ
シャッター B、1/8秒~1/250秒
機械式
レンズシャッター
レンズ D.Zuiko 28mm F3.5(3群4枚)
ピント合わせ 目測式
露出計 なし
露出 マニュアルのみ
ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー
裏蓋 取り外し式
電池 不要
発売年 1965年

上記のオリンパス ペンS(F2.8)のレンズを、初代同様のスペックの28mm F3.5としたモデルです。
その他はF2.8モデルと同様です。

オリンパス ペンW

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形式 ハーフサイズカメラ
シャッター B、1/8秒~1/250秒
機械式
レンズシャッター
レンズ E.Zuiko 25mm F2.8(3群5枚)
ピント合わせ 目測式
露出計 なし
露出 マニュアルのみ
ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー
裏蓋 取り外し式
電池 不要
発売年 1964年

オリンパス ペンW(OLYMPUS PEN W)は、オリンパス ペンSのレンズを、より広角のE.Zuiko 25mm F2.8(3群5枚)としたモデル。

広角レンズが使いたいという声に応えて登場したモデルですが、製造数が非常に少なく、中古ではコレクターズアイテムとして高値で取引されています。

他のオリンパス ペンは基本的に銀色のクロームボディなのですが、この機種のみブラックペイント外装となります。

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オリンパス ペンEEシリーズ

オリンパス ペンEE-2
※画像はオリンパス ペンEE-2

オリンパス ペンEEは、初代ペンと同サイズのコンパクトボディに、EE(自動露出)を搭載したシリーズ。

EE(Electric Eye)とは、いまでいうAEのこと。
撮影モードは基本的に「押すだけ」のプログラム露出

写真を撮るのに特別な知識はいっさい必要ありません。

機種によってはピント合わせも不要な設計のため、手軽に中古フィルムカメラならではの味わいを楽しめますよ。

いまでは当たり前となった「誰でも撮れるカメラ」を実現した、歴史的にも重要な機種といえるでしょう。

オリンパス ペンEE(初代)

形式 ハーフサイズカメラ
シャッター 1/60秒のみ(前期型)
1/30秒、1/250秒(後期型)
プログラムシャッター
レンズ D.Zuiko 2.8cm F3.5(3群4枚)
ピント合わせ 固定焦点
露出計 外光式 セレン受光素子
露出 プログラム露出のみ
ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー
裏蓋 取り外し式
電池 不要
発売年 1961年

初代オリンパス ペンEE(OLYMPUS PEN EE)は、より簡便なカメラを目標に開発された機種。

露出計がなくマニュアル操作の初代ペンは、当時としては非常に使いやすいカメラでしたが、それでも絞りやシャッタースピードといった、写真に関する知識が必要でした。

いっぽう当時、カメラの露出を自動化する技術も実用化されはじめていました。

そこで、オリンパス ペンEEでは初代ペンのボディに自動露出を合体。
特別な操作なしに簡単に撮影できる夢のフィルムカメラを具現化したのです。

オリンパス ペンEEは、レンズの回りにある透明なプラスチック部分にセレン受光素子を配置

<strong>※画像はオリンパス ペンEE-2</strong>

内部の電子回路が適正な露出を設定します。

ただし、暗すぎる場所では撮影できないため、撮影不能なときにはファインダーに赤い表示がせり出してきて、撮影者に知らせる機構も組み込まれています。
(「赤ベロ」と通称されています)

オリンパス ペンEE-2
※画像はオリンパス ペンEE-2

ピントは固定焦点。
レンズの被写界深度を活かすことで、サービス判程度なら違和感なく鑑賞可能です。

オリンパス ペンEEは、初代ペン以上の大ヒット商品に。
なんと、後継機種が1980年代後半まで製造されるロングセラーとなりました。

セレン受光素子を用いた自動露出や赤ベロ機構は、ペンEEシリーズの最終機種まで受け継がれることとなります。

グレーの貼り革もトレードマークです。

オリンパス ペンEES

オリンパス ペンEES

形式 ハーフサイズカメラ
シャッター 1/30秒、1/250秒
プログラムシャッター
レンズ D.Zuiko 3cm F2.8(3群4枚)
ピント合わせ 目測式
露出計 外光式 セレン受光素子
露出 プログラム露出のみ
ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー
裏蓋 取り外し式
電池 不要
発売年 1962年

オリンパス ペンEES(OLYMPUS PEN EES)は、オリンパス ペンEEのピント合わせを、初代ペンと同様の目測式とした機種。
露出は自動がよいが、ピントはばっちり合わせたいというユーザーの声に応えました。

レンズも、ペンSと同様30mm F2.8にグレードアップされています。

オリンパス ペンEES

オリンパス ペンEES

オリンパス ペンEE-2

オリンパス ペンEE-2

形式 ハーフサイズカメラ
シャッター 1/30秒、1/250秒
プログラムシャッター
レンズ D.Zuiko 28mm F3.5(3群4枚)
ピント合わせ 固定焦点
露出計 外光式 セレン受光素子
露出 プログラム露出のみ
ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー
裏蓋 ちょうつがい開閉式
電池 不要
発売年 1968年

オリンパス ペンEE-2(OLYMPUS PEN EE-2)は、ペンEE(初代)の改良版。

大きな違いが、裏蓋が開閉式となったこと。
フィルム交換がより簡便となりました。

オリンパス ペンEE-2
※上記画像は筆者私物・未整備のためモルトが劣化しています。

また、ペンEE(初代)はフィルム感度がISO200(ASA200)までしか対応していなかったのですが、この機種からはISO400(ASA400)まで使用できるようになりました。

オリンパス ペンEES-2

noimage

形式 ハーフサイズカメラ
シャッター 1/30秒、1/250秒
プログラムシャッター
レンズ D.Zuiko 30mm F2.8(3群4枚)
ピント合わせ 目測式
露出計 外光式 セレン受光素子
露出 プログラム露出のみ
ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー
裏蓋 ちょうつがい開閉式
電池 不要
発売年 1968年

オリンパス ペンEES-2(OLYMPUS PEN EES-2)は、ペンEEに対するペンEE-2と同様の改良版。
こちらも裏蓋が開閉式となり、対応するフィルム感度が幅広くなりました。

オリンパス ペンEE-3

noimage

形式 ハーフサイズカメラ
シャッター 1/30秒、1/250秒
プログラムシャッター
レンズ D.Zuiko 28mm F3.5(3群4枚)
ピント合わせ 固定焦点
露出計 外光式 セレン受光素子
露出 プログラム露出のみ
ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー
裏蓋 ちょうつがい開閉式
電池 不要
発売年 1973年

ペンEE-3(OLYMPUS PEN EE-3)は、ペンEE-2のマイナーチェンジ機種。

機構的には、フラッシュマチック機構を内蔵し、ストロボ撮影がより簡便になりました。

外観は、それまでのペンEE系機種の特徴だったグレーの貼り革から、黒の貼り革に変更され印象が大きく変わっています。

この機種はペンシリーズ全体の中でも最後まで製造が続いた機種となり、1986年までカタログに掲載されていました。
(直接の次機種であるペンEFよりも後まで製造されています)

オリンパス ペンEF

オリンパス ペンEF

形式 ハーフサイズカメラ
シャッター 1/30秒、1/250秒
プログラムシャッター
レンズ D.Zuiko 28mm F3.5(3群4枚)
ピント合わせ 固定焦点
露出計 外光式 セレン受光素子
露出 プログラム露出のみ
ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー
裏蓋 ちょうつがい開閉式
電池 単3乾電池 x1(ストロボ用)
※ストロボ不使用時は電池不要
発売年 1981年

オリンパス ペンEF(OLYMPUS PEN EF)は、ペンシリーズ唯一のストロボ内蔵機種。

夜間や暗所での撮影が簡単になりました。

「EF」という名称からもわかるとおり、世界初のストロボ内蔵カメラ、コニカC35EF(ピッカリコニカ)から直接的な影響を受けた機種です。
ペンシリーズで唯一外装がプラスチック製となり(ストロボの高電圧による感電を防ぐため)、外装デザインも他のペンとは趣が異なっています。

フィルムカメラのペンシリーズ最後の新規開発機種です。

オリンパス ペンEF
↑ストロボ用単3電池の蓋(ストロボ以外は電池不要)

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オリンパス ペンDシリーズ

オリンパス ペンDシリーズは、オリンパス ペンのさらなる上位機種として開発されたハーフサイズカメラ。

特徴は、F1.7〜F1.9クラスの明るい大口径レンズを搭載していることと、露出計の内蔵。
そして、ペンSよりもさらに幅広いシャッター速度が使えるようになったことです。

ペンEEDを除き、操作はすべてマニュアル。
中古では経年劣化で露出計が動かなくなっているものも散見されますが、絞りとシャッターをマニュアルで設定して使用することが可能です。

オリンパス ペンD

オリンパス ペンD

形式 ハーフサイズカメラ
シャッター B、1/8秒~1/500秒
機械式
レンズシャッター
レンズ F.Zuiko 3.2cm F1.9(4群6枚)
ピント合わせ 目測式
露出計 外光式 セレン受光素子
露出 マニュアルのみ
ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー
裏蓋 取り外し式
電池 不要
発売年 1962年

1962年に登場したオリンパス ペンD(OLYMPUS PEN D)は、オリンパス ペンシリーズでも随一の高性能レンズを搭載した上位機種。

レンズはF.Zuiko 32mm F1.9。

オリンパス ペンD

暗い場所でも絞りを開いて手持ちで撮影することが可能です。
最高1/500秒のレンズシャッターも、心強い武器となるでしょう。

連動距離計は内蔵していないので、開放で背景のボケを狙うのは難易度が高いですが、腕を磨けば磨くほどに、その描写のポテンシャルを引き出すことができるでしょう。

露出計はセレン受光素子を使用した外光式。
セレン受光素子は簡単にいえば太陽電池なので、露出計用のボタン電池は不要です。

オリンパス ペンD

オリンパス ペンD2

noimage

形式 ハーフサイズカメラ
シャッター B、1/8秒~1/500秒
機械式
レンズシャッター
レンズ F.Zuiko 32mm F1.9(4群6枚)
ピント合わせ 目測式
露出計 外光式 CdS受光素子
露出 マニュアルのみ
ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー
裏蓋 取り外し式
電池 MR-9水銀電池
発売年 1964年

オリンパス ペンD2(OLYMPUS PEN D2)では、露出計がCdS(硫化カドミウムセル)受光素子になりました。
露出計の反応が良好になり、精度も向上しています。

ただし電池が必要なので注意。
MR-9水銀電池はすでに製造中止になっているため、変換アダプターを使うか、ネット通販で購入可能な互換品を入手する必要があります。

なおマニュアル露出の機種のため、露出計が電池切れでも撮影可能です。

オリンパス ペンD3

オリンパス ペンD3

形式 ハーフサイズカメラ
シャッター B、1/8秒~1/500秒
機械式
レンズシャッター
レンズ F.Zuiko 32mm F1.7(4群6枚)
ピント合わせ 目測式
露出計 外光式 CdS受光素子
露出 マニュアルのみ
ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー
裏蓋 取り外し式
電池 MR-9水銀電池
発売年 1965年

オリンパス ペンD3(OLYMPUS PEN D3)は、オリンパス ペンD2のレンズを新設計の32mm F1.7に変更した機種。
その他はD2とほぼ同様です。

オリンパス ペンD3

オリンパス ペンEED

オリンパス ペンEED

形式 ハーフサイズカメラ
シャッター B、1/15秒~1/500秒
プログラムシャッター
レンズ F.Zuiko 32mm F1.7(4群6枚)
ピント合わせ 目測式
露出計 外光式 CdS受光素子
露出 プログラム露出のみ
ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー
裏蓋 ちょうつがい開閉式
電池 MR-9水銀電池
発売年 1967年

オリンパス ペンEED(OLYMPUS PEN EED)は、名前の通り、ペンEEとペンDを折衷した機種

32mm F1.7の明るいレンズはペンDシリーズゆずり。
(ただしペンD3の同一スペックのレンズとは別物で、新設計されています)

露出計の受光素子がCdSなのもペンD系同様。

いっぽう露出はプログラムのみで、こちらはペンEEそのものです。
赤ベロによる露出警告表示も同様です。

いっぽう、外装デザインは他のオリンパス ペンとは異なる直線基調のもの。
後述するオリンパス ペンFシリーズに似ていると感じる方もいるかもしれません。

オリンパス ペンEED

ボディサイズは他の機種より少し大きめですが、ホールド感は良好。
CdSの反応の良い露出計と、目測式のピント合わせ、プログラム露出と、いいとこどりのカメラとして実は実用性も高い機種です。

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オリンパス ペンFシリーズ

オリンパス ペンFシリーズ(OLYMPUS PEN F)は、他のオリンパス ペンとは全く異なるカメラ。
同じなのはフィルムがハーフサイズということだけです。

ペンFはレンズ交換式の一眼レフカメラで、ペンシリーズ生みの親、米谷美久氏の独特な設計思想が各部に盛り込まれています。

詳しくは以下の記事で解説しているので、この記事では簡単な解説に留めます。

OLYMPUS PEN Fシリーズ 独創性あふれるハーフサイズ一眼レフ

オリンパス ペンF

オリンパス ペンF

1963年登場。
ペンFの初代機種です。

露出計はなく、デザイン面ではボディ前面の花文字の刻印が目を惹きます。

オリンパス ペンFT

オリンパス ペンFT

1966年発売。
オリンパス ペンFにTTL露出計を内蔵した機種です。

オリンパス ペンFV

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1966年発売。
オリンパス ペンFTから露出計を省いた機種。
製造数が少なく、中古は愛好家に珍重されています。

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オリンパス ペンEM

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形式 ハーフサイズカメラ
シャッター B、1/30秒~1/500秒
電子式
レンズシャッター
レンズ F.Zuiko 35mm F2(4群6枚)
ピント合わせ 目測式
露出計 外光式 CdS受光素子
露出 プログラム
マニュアル
ファインダー ブライトフレーム付きビューファインダー
裏蓋 ちょうつがい開閉式
電池 単3乾電池 x2
発売年 1965年

最後に解説するのは、オリンパス ペンシリーズの中でも鬼子とされがちな機種。
オリンパス ペンEM(OLYMPUS PEN EM)です。

ペンEMは、機構的にもデザイン面でも、他のペンとは全く印象の異なるフィルムカメラです。

最大の特徴は、電動のモータードライブを内蔵したこと。
当時、すでにリコーオートハーフなどゼンマイによる自動巻き上げは実用化されていましたが、電動巻き上げは、プロカメラマン向けの特殊な道具でした。

1960年代半ばという時期にそんな先進的機構を小さなボディに詰め込んだのですが……
結果として非常に故障しやすいカメラとなってしまいました。

搭載レンズも他のペンシリーズにはないスペック。
この機種が特殊なものであるという印象を強めています。

噂によれば、このペンEMは、米谷美久氏が開発に関わっていないとも聞きます。
いわば、販売されてしまった試作機ともいえるカメラといえるでしょう。

フィルムカメラもデジカメ・レンズも最高値の買取を約束します!

そして、ペンはデジタルへ

2009年、名機オリンパス ペンの名を受け継いだミラーレス一眼カメラが登場しました。
デザインはペンFを多分に意識したもの。

そう、ハーフサイズカメラのオリンパス ペンの遺伝子は、いまもオリンパスに受け継がれているのです。

稀代の名技術者、米谷美久氏が生み出した名機たち。
フィルムカメラのオリンパス ペンは、操作も簡便、小型軽量で持ち歩きやすく、フィルムならではの味わいを楽しむのに最適なカメラです。

ぜひあなたも、オリンパス ペンを中古で手に入れて、ペンの遺伝子の源流を感じてみませんか?

著者紹介:サンライズカメラ

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