特別連載ブログ フィルムカメラのある生活

2018.04.23

初心者におすすめのオールドレンズ17選 マウントアダプターで楽しむ中古レンズのススメ

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おすすめオールドレンズ

今回は、初心者の方がこれから初めて撮影するのにおすすめのオールドレンズを紹介します。

オールドレンズ。
フィルムカメラの時代の、マニュアルフォーカスのレンズのことです。

SONYやFUJIFILM、CanonやOLYMPUSなど、いま広く使われているミラーレス一眼カメラには、「マウントアダプター」を取り付けることで、フィルムカメラの時代の「オールドレンズ」を取り付けることが可能です。
※CanonやNikon、PENTAXのデジタル一眼レフカメラにも、取り付けられるオールドレンズがありますよ!

オールドレンズは、「質感ある写真が撮れる!」「写りがよい!」「安い!」「レンズ自体のつくりがよい!」と、写真の楽しみをぐっと広げてくれる魅力的なアイテム。

もしミラーレス一眼カメラや、デジタル一眼レフカメラを持っていたら、ぜひ一度はオールドレンズを使ってみるのがおすすめ。
手ごろな値段で美しく味のある写真が楽しめますよ!

とはいえ、初心者の方にとって、どんなオールドレンズがよいのかはわかりにくいもの。
そこで、中古フィルムカメラを多数取り扱ってきた当店が、おすすめのオールドレンズを一挙紹介してしまいます!

オールドレンズを手に入れるなら

サンライズカメラ

サンライズカメラ

当店サンライズカメラは、中古フィルムカメラや、フィルムカメラの時代のオールドレンズを中心に、多数商品を取り揃えています。

専門修理業者とのつながりにより、古いカメラ・レンズもしっかり整備!
あなたのもとへ、素敵なオールドレンズをお届けします!!

初心者におすすめのオールドレンズ

ミラーレス一眼カメラやデジタル一眼レフカメラでの撮影がさらに楽しくなるオールドレンズ。

今回は、初心者の方がこれから手に入れるのにおすすめのオールドレンズを一挙紹介します!

初心者のためのオールドレンズの選び方

おすすめオールドレンズ

これから初心者の方が初めてオールドレンズを選ぶとき、重要となってくるのが持っているデジタルカメラの種類。

デジタル一眼カメラは、「センサーサイズ」により種類が分かれています。
センサーサイズとは、カメラの内部にある、写真を撮るための「イメージセンサーの大きさ」のこと。

いま、広く使われているセンサーサイズは大きく分けて3種類。

フルサイズ(35mmフルサイズ) 画面サイズ約36x24mm
APS-Cサイズ 画面サイズ約23.4×16.7mm
マイクロフォーサーズ(M4/3) 画面サイズ約17.3x13mm

です。

センサーサイズ比較

これによりなにが異なってくるかというと、取り付けたレンズの「画角」、すなわち、どれくらい広い範囲が写真に写るのか、ということです。

広い範囲を撮ることができるレンズを「広角レンズ」、遠くのものを拡大したように撮影できる(=狭い範囲を撮る)レンズを「望遠レンズ」と呼びますが、

同じレンズを取り付けたときでも、
フルサイズのカメラよりも、APS-Cサイズのカメラのほうが。
APS-Cサイズのカメラよりもマイクロフォーサーズのカメラのほうが。
狭い範囲が写ることになり、望遠レンズ寄りの画角となるのです。

センサーサイズごとのおすすめレンズ

このように、センサーサイズによって、同じレンズを取り付けたときでも、実際に写る範囲(画角)が変わります。

それにより、カメラのセンサーサイズごとにおすすめのレンズも変わってくるのです。

具体的には……

フルサイズのカメラにおすすめのオールドレンズ焦点距離

どれでもOKです。
オールドレンズの多くは、「フルサイズ」のデジタル一眼カメラの規格のもとになった、35mmフィルムカメラ用のもの。

そのため、もともとレンズが設計されたときに想定されたとおりの画角で使うことができますよ。

スーパータクマー55mm F1.8

APS-Cサイズのカメラにおすすめのオールドレンズ焦点距離

広角気味のレンズがおすすめ
具体的には、28mmや35mmが選択肢が多く見つけやすいです。

Flektogon 35mm F2.4

フルサイズ換算の焦点距離は約1.5倍になります。

28mmレンズは約42mmの準広角に。
35mmレンズは約52mmの標準レンズになり、どちらも使いやすい画角です。

いっぽう、安価で中古の商品数が多い焦点距離50mmのレンズを取り付けた場合には、焦点距離が約75mmとなり、人物を撮るポートレート撮影に最適です。

なお、運動会やスポーツ、電車や飛行機などを撮る場合、例えば200mmのレンズを取り付けると300mm相当、300mmのレンズを取り付けると450mm相当になるなど、センサーサイズが小さいというメリットを積極的に活かすことができますよ。

マイクロフォーサーズのカメラにおすすめのオールドレンズ焦点距離

マイクロフォーサーズはセンサーサイズが小さく、フルサイズ換算の焦点距離は約2倍となります。

そのため、中庸で使いやすい画角のレンズがほしいときには、焦点距離28mm以下の広角レンズがおすすめだといえるでしょう。

Nikkor-H Auto 28mm F3.5

28mmのレンズの場合、換算約56mmとなり、少し長めの標準レンズとなります。

もちろん、さらに広角のレンズを取り付ければ、24mmは約48mm、20mmは約20mmとなりますが、24mmより広角のオールドレンズは中古価格が高めなので、初心者の方の初めてのレンズとしてはそこまでおすすめできないかもしれません。

いっぽう、マイクロフォーサーズのカメラに望遠レンズを取り付けると、「換算焦点距離が2倍になる」特性を活かして異次元の撮影が可能。
200mmのレンズが400mm相当に、300mmのレンズが600mmになるので、次元が違う撮影が楽しめますよ。

初心者におすすめのオールドレンズ17選

さて、それでは具体的に、初心者の方にぜひおすすめしたいオールドレンズについて解説します!

1.Super Takumar 55mm F1.8

スーパータクマー55mm F1.8

こんな人におすすめ!
まずは定番レンズ!
安価なオールドレンズがほしい
コンパクトなオールドレンズがほしい

メーカー ペンタックス(旭光学)
マウント M42マウント
必要なマウントアダプター M42マウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
CanonとPENTAXのデジタル一眼レフカメラ
換算焦点距離 フルサイズ:55mm
APS-C:約82mm
マイクロフォーサーズ:約110mm

PENTAX Super Takumar(スーパータクマー)50mm F1.8は、「M42マウント」のオールドレンズ。

日本のカメラブランド、ペンタックスが1960年代に製造し、一世を風靡したレンズです。

特徴はコンパクトなこと。
そして、クラシックなふんわりとした、それでいてしっかりと繊細に線を描き出す描写。

1960年代の一眼レフ用レンズのなかでも、世界的に「もっとも売れた」メジャーなレンズだっただけあって、その描写はハイレベルです。

サイズも小さく取り回しは良好。
また金属製の鏡筒は仕上げも上質です。

スーパータクマー55mm F1.8

全世界で数百万台が売れたペンタックスのフィルムカメラのレンズで、製造数がとても多いので中古でも安価に入手可能。
初心者の方のための初めてのオールドレンズに最適です。

レンズマウントの「M42」マウントは全世界的に使われた規格で、このペンタックス以外にも多くのメーカーのオールドレンズが存在。

この記事で紹介している他のM42マウント用オールドレンズをはじめ、多彩な名玉が楽しめますよ!
まず最初にオールドレンズを手に入れるなら、M42マウントがおすすめかもしれません。

詳しくは以下の記事もぜひご覧ください。

スーパータクマーで楽しむオールドレンズ入門のススメ!!

2.Super Takumar 28mm F3.5

Super Takumar 28mm F3.5

こんな人におすすめ!
フルサイズカメラで広角のオールドレンズがほしい
APS-Cやマイクロフォーサーズ用の手ごろなオールドレンズがほしい
安価なオールドレンズがほしい

メーカー ペンタックス(旭光学)
マウント M42マウント
必要なマウントアダプター M42マウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
CanonとPENTAXのデジタル一眼レフカメラ
換算焦点距離 フルサイズ:28mm
APS-C:約42mm
マイクロフォーサーズ:約56mm

PENTAX Super Takumar 28mm F3.5。

上で紹介したSuper Takumar 55mm F1.8と同じシリーズの広角レンズです。

こちらも、1960年代のオールドレンズのなかでも、とてもメジャーなもののひとつ。

こちらは焦点距離が28mmの広角レンズとして製造されたもので、なかなかの好描写を味わうことが可能です。
1960年代の一眼レフ用広角レンズといえば、歪曲収差(まっすぐな線が、画面周辺部で曲がって写ってしまう)が生じることがありがちですが、このSuper Takumar 28mm F3.5は、時代を考えるとよく補正されています。
開放値F3.5という無理のないスペックも上質な描写の要因だといえます。

Super Takumar 28mm F3.5

フルサイズカメラに取り付けると、広角レンズならではのダイナミックな画作りが楽しめますよ。

いっぽう、28mmという焦点距離は、APS-Cのカメラでは準広角レンズ、マイクロフォーサーズでは標準レンズ相当に。
28mmの焦点距離のレンズのなかでも安価なため、両者を持っている方にはとくにおすすめできます。

3.Helios-44 58mm F2

Helios-44

こんな人におすすめ!
海外製レンズが使ってみたい!
物語があるレンズが使いたい!
歴史にロマンを感じる

メーカー 旧ソ連製
マウント M42マウント
必要なマウントアダプター M42マウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
CanonとPENTAXのデジタル一眼レフカメラ
換算焦点距離 フルサイズ:58mm
APS-C:約87mm
マイクロフォーサーズ:約116mm

海外製のオールドレンズの入門編としておすすめなのが、ロシア(旧ソ連)製のレンズ、Helios(ヘリオス) 58mm F2。

旧ソ連では、上記のPENTAX用レンズと同じ、M42マウントのレンズが盛んに製造されていました。
このHelios 58mm F2は、そんなロシア製M42マウントレンズのなかでも代表的なものです。

旧ソ連のレンズは、第二次世界大戦後にドイツから技術を移転していることが特徴。
じつはこのHelios 58mm F2も、ドイツのカメラメーカー、Carl Zeiss(カール・ツァイス)のBiotar(ビオター)のコピー製品なのです。

コピー製品とはいえ、その技術はドイツの血筋を受け継いだもの。
ポートレートを撮るととくに絶品です。
歴史のいたずらが生み出した良質な描写を存分に味わいませんか?

Helios-44

Helios-44 58mm F2 安価なM42マウントロシア製オールドレンズの代表格

4.MIR-1B 37mm F2.8

MIR-1B 37mm F2.8

こんな人におすすめ!
海外製のレンズを使ってみたい!
APS-Cで標準になるレンズが欲しい!
シベリアの大地にロマンを感じる

メーカー 旧ソ連製
マウント M42マウント
必要なマウントアダプター M42マウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
CanonとPENTAXのデジタル一眼レフカメラ
換算焦点距離 フルサイズ:37mm
APS-C:約55mm
マイクロフォーサーズ:約74mm

こちらのMIR-1B 37mm F2.8も、旧ソ連製のロシアンレンズ。

じつはこちらの源流もドイツに由来するもの。

この記事でも下で解説する、東ドイツ製の「Flektogon 35mm F2.8」をもとに開発されているのです。

フルサイズでは使いやすい準広角。
いっぽうAPS-Cサイズではほぼ標準レンズとして使えます。

レンズ名のMIR(ミール)という名前は、かつて旧ソ連の宇宙ステーションにも付けられていた単語。
「平和」を意味する言葉です。

かつての冷戦時代には手に入れることができなかったロシアレンズ。
本家 Flektogon 35mm F2.8よりずっとリーズナブルに手に入るので、ロシア製広角レンズを味わってみるのもおすすめです。

MIR-1B 37mm F2.8

5.Carl Zeiss Jena Pancolar 50mm F1.8

Pancolar 50mm F1.8

こんな人におすすめ!
世界一のレンズメーカーCarl Zeissのレンズが使いたい!
描写に優れたレンズが使いたい
ドイツの光学技術は世界一ィィィィィ!

メーカー Carl Zeiss Jena
マウント M42マウント
必要なマウントアダプター M42マウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
CanonとPENTAXのデジタル一眼レフカメラ
換算焦点距離 フルサイズ:50mm
APS-C:約75mm
マイクロフォーサーズ:約100mm

Carl Zeiss Jena(カール・ツァイス・イエナ)は、東ドイツの光学機器メーカー。

19世紀から世界一の光学機器メーカーとして有名だったカール・ツァイスは、戦後、ドイツが東西に分断されたことにより、会社も分割されることとなります。

旧東ドイツでその血筋を受け継いだのが、このCarl Zeiss Jena。

そして、その東独ツァイス製のレンズの代表ともいえるのが、このPancolar(パンカラー)50mm F1.8なのです。

Pancolarはダブルガウス型というレンズ構成形式の標準レンズ。
西ドイツのカール・ツァイスでいえば、名玉として名高いPlanar(プラナー)に相当する商品です。

Pancolar 50mm F1.8

それだけに、カール・ツァイスならではの流麗な描写力と解像力はそのまま。
東独ツァイスのレンズは西独製に比べて少々泥臭い描写という向きもありますが、いまの目で見れば、そのクラシカルさを残した味わいが、オールドレンズの楽しみとしてメリットになるのです。

レンズマウントがM42マウントなので、日本製やロシア製のレンズと使い分けることができるのもうれしいところ。
(そもそもM42マウントは東ドイツで発達したマウントで、日本のメーカーは後からそれを取り入れたのです)

ぜひあなたもPancolar 50mm F1.8でツァイス入門してみませんか?

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カール・ツァイス・イエナ銘レンズ11選 東ドイツ製で廉価に楽しむツァイスの魅力

6.Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.4

Flektogon 35mm F2.4

こんな人におすすめ!
ツァイスの広角レンズが使いたい!
歴史を作ったレンズが使いたい!
ドイツの製品に魅力を感じる!

メーカー Carl Zeiss Jena
マウント M42マウント
必要なマウントアダプター M42マウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
CanonとPENTAXのデジタル一眼レフカメラ
換算焦点距離 フルサイズ:35mm
APS-C:約52.5mm
マイクロフォーサーズ:約70mm

Flektogon(フレクトゴン)35mm F2.4も、東ドイツの光学機器メーカー、Carl Zeiss Jenaが生み出したおすすめのレンズ。

東ドイツのカール・ツァイスは、西ドイツのツァイス製品よりもずっとリーズナブル。
世界一のレンズとして名高いツァイスの名玉を、手ごろに使うことができますよ。

じつはこのFlektogonは、一眼レフカメラ用レンズの歴史を彩った名玉。
日本製のカメラが世界を席巻する以前の1940〜1950年代、一眼レフカメラは東ドイツを中心に発展しました。

そのなかで、このFlektogonは、初期の実用的広角レンズとして生み出され、「レトロフォーカス型」というレンズが発展する契機を作ったのです。

最初は開放値F2.8に始まり、途中でF2.4に改良されています。

Flektogon 35mm F2.4

ツァイスならではの味わい深い描写はこちらも存分に味わえますよ!

35mmという焦点距離なので、APS-Cサイズのデジタル一眼カメラでは標準レンズとして使うことも可能です。

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カール・ツァイス・イエナ銘レンズ11選 東ドイツ製で廉価に楽しむツァイスの魅力

7.Meyer Domiplan 50mm F2.8

Meyer-Optik Domiplan 50mm F2.8

こんな人におすすめ!
変わった形の「ボケ」を楽しみたい!
個性的なレンズがほしい!
安価な海外製レンズがほしい!

メーカー Meyer Optik
マウント M42マウント
必要なマウントアダプター M42マウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
CanonとPENTAXのデジタル一眼レフカメラ
換算焦点距離 フルサイズ:50mm
APS-C:約75mm
マイクロフォーサーズ:約100mm

Domiplan(ドミプラン) 50mm F2.8は、東ドイツの光学機器メーカー、Meyer(メイヤー)の一眼レフカメラ用のレンズ。

オールドレンズ愛好家の間では「クセ玉」として有名なひとつです。

クセ玉、つまり、描写にとてもクセがあるレンズ。

このレンズがそう呼ばれる理由は、「バブルボケ」が現れるため。

すなわち、ピントが合っていない、ボケている部分の描写が独特で、まるでぶくぶくと泡立っているような変わり種のボケが楽しめるのです。

変化球のレンズが使いたいなら、Domiplanはおすすめの逸品。
現代レンズではなかなか味わえない描写を味わえるのは、中古のオールドレンズならではの楽しみです。

Meyer-Optik Domiplan 50mm F2.8

8.CONTAX Planar 50mm F1.4

プラナー50mm F1.4 MMJ

こんな人におすすめ!
最高のレンズがほしい
美しい色合いがほしい
西ドイツのカール・ツァイスのレンズが使いたい

メーカー Carl Zeiss(京セラ)
マウント ヤシカ・コンタックスマウント
必要なマウントアダプター ヤシカ・コンタックスマウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
Canonのデジタル一眼レフカメラ
換算焦点距離 フルサイズ:50mm
APS-C:約75mm
マイクロフォーサーズ:約100mm

オールドレンズでとにかく美しい写真が取りたいなら。

このCONTAX用 Planar T* 50mm F1.4はもっともおすすめできる逸品かもしれません。

CONTAXとは、西ドイツのカール・ツァイスと、日本のカメラメーカー、ヤシカ(途中で買収され京セラに)が合弁で1975年に立ち上げたカメラブランド。

CONTAXには西ドイツのカール・ツァイスから「本物」のツァイスレンズが供給。
実際には日本製とドイツ製の双方がありますが、どちらも描写は世界最良レベルです。

(M42マウントの東独製ツァイスがけっして劣るものではないですが)世界トップの描写が味わえます。
「オールドレンズ」といいますが、このCONTAX用Planar T* 50mm F1.4は、マニュアルフォーカス(ピントを手動で合わせる)であること以外、はっきりいって現代の最新レンズと互角に戦うことができる逸品。

それだけに東ドイツ製のツァイスレンズよりは高価ですが、それでもお釣りがくるレベルの超絶描写を得ることができるでしょう。

使用時には、ヤシカ・コンタックスマウント(Y/Cマウント)用のマウントアダプターを用意しましょう。

プラナー50mm F1.4 MMJ

9.Jupitar-8 50mm F2

Jupiter-8

こんな人におすすめ!
レンジファインダーカメラ用レンズが欲しい!
物語性の高いレンズが欲しい!
ツァイスの描写を安価に味わいたい!

メーカー 旧ソ連製
マウント ライカLマウント
キエフ(コンタックス)マウント
必要なマウントアダプター ライカLマウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
換算焦点距離 フルサイズ:50mm
APS-C:約75mm
マイクロフォーサーズ:約100mm

Jupiter-8(ジュピター8)50mm F2は、旧ソ連製のレンジファインダーカメラ用レンズ。
マウントは、ライカをはじめレンジファインダーカメラでかつてデファクトスタンダードだった、「ライカLマウント」です。

(キエフ/コンタックス用のものもあり)

このJupiter-8もまた、旧ソ連が第二次世界大戦後にドイツから技術を移入して生み出したレンズ。

戦時賠償としてカール・ツァイスの技術や設備をそのまま国内に移転した旧ソ連。
このJupiter-8は、戦前に超高性能レンズとして有名だった、カール・ツァイスのSonnar(ゾナー)5cm F2をそのままデッドコピーしたものなのです。

基本設計が戦前のものであるにもかかわらず、描写のキレはとても良好。
開放付近で撮っても美しいボケを味わうことができますよ。

また旧ソ連製レンズの例に違わず、このレンズもとても安価です。

Jupiter-8

なによりも、ドイツからロシアへ、そして戦後数十年にわたってそのまま作り続けられたという物語性は魅力的。

オールドレンズを楽しむなら、ぜひおすすめしたい逸品です。

関連記事

オールドレンズ入門に最適なロシアレンズ「ジュピター」(Jupiter)まとめ

10.Industar-61 52mm F2.8

FED

こんな人におすすめ!
安価なオールドレンズがほしい!
レンジファインダーカメラ用レンズがほしい!
夜景を撮りたい!

メーカー 旧ソ連製
マウント ライカLマウント
必要なマウントアダプター ライカLマウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
換算焦点距離 フルサイズ:52mm
APS-C:約78mm
マイクロフォーサーズ:約104mm

Industar-61(インダスター61)52mm F2.8は、最も安価な部類のレンジファインダーカメラ用レンズとして有名な逸品。
旧ソ連製のレンズで、製造当時から廉価版の製品に装着され大量生産されたため、ほとんどのオールドレンズよりも安く手に入れることが可能です。

レンズ構成は3群4枚のテッサータイプ。
基本的にテッサータイプのレンズで描写がハズレということはありえないので、このレンズも、華はないですが、それなりにクラシカルで味のある描写を体験できます。

焦点距離が52mmという細かい数値ですが、実質的には50mmと同じです。
(公称50mmのレンズでも、例えばライカレンズが実際には51.6mmであるなど多少の誤差があるのが普通です)

さて、このレンズが近年注目を浴びているのが「星型のボケ」が撮れるということ。
このレンズの絞り羽根は6枚なのですが、中間の絞り値に合わせると、絞り羽根の形状が六芒星の形になります。

その状態で、例えば夜景を撮影すると。
ボケている場所の光の形が、六芒星の形状に写るのです。

ただの廉価なレンズではない「遊べる」レンズとして、初心者の方にもおすすめです。

11.Canon 50mm F1.8(Lマウント)

Canon L 50mm F1.8

こんな人におすすめ!
廉価なレンジファインダーカメラ用レンズがほしい
作りが良いレンジファインダーカメラ用レンズがほしい
コンパクトな高性能オールドレンズがほしい

メーカー Canon
マウント ライカLマウント
必要なマウントアダプター ライカLマウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
換算焦点距離 フルサイズ:50mm
APS-C:約75mm
マイクロフォーサーズ:約100mm

いまもデジタルカメラで有名なCanon。
じつはもともとはレンジファインダーカメラという種類のフィルムカメラからはじまったメーカーです。

そのCanonが1950年代に作っていたオールドレンズが、Canon 50mm F1.8(Lマウント)。
上で紹介した旧ソ連製レンズと同じ、ライカLマウントのレンズです。

Canon 50mm F1.8は、日本製のライカLマウントレンズとしてはもっとも多く製造されたため、中古では非常に多く見かけ、値段もとても安価。
レンジファインダーカメラ用レンズをはじめて買うのに最適です。

描写面は、1950年代にして完成度がとても高く、シャープな画が得られます。

旧ソ連製のレンズに比べ優等生的でおとなしいと見る向きもありますが、作りの良さは、品質のばらつきが激しい旧ソ連製とは比較になりません。

国産Lマウントレンズ入門におすすめです。

12.Elmar 50mm F3.5

いわゆる普通のエルマー

こんな人におすすめ!
ライカのレンズが使いたい!
最高のレンズがほしい!
古いのに高性能なレンズがほしい!

メーカー ライカ(Ernst Leitz)
マウント ライカLマウント
必要なマウントアダプター ライカLマウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
換算焦点距離 フルサイズ:50mm
APS-C:約75mm
マイクロフォーサーズ:約100mm

Elmar(エルマー)50mm F3.5は、ライカ(Leica)のレンズ。

ライカといえばドイツの高級カメラ。
このElmar 50mm F3.5は、戦前1930年前後から戦後の1950年代まで、ライカのカメラの標準レンズとして不動の地位を築いた名玉中の名玉です。

フィルムカメラの愛好家にとって、語っても語り尽くせないElmarというレンズ。
もちろんデジタルでもその描写を引き出すことができます。

歴史と物語をたたえたレンズの魅力。
オールドレンズとして、これ以上のものはないかもしれません。

普通のエルマー

ただし、ミラーレス一眼カメラで使う場合には「沈胴」はできないので注意しましょう。

Elmar 50mm F3.5については以下の記事で詳しく解説しています。

エルマー5cm F3.5・F2.8「元祖」ライカレンズを中古で味わう!

13.Fujinon 55mm F2.2

No Image

こんな人におすすめ!
クセ玉が楽しみたい!
それでも絞ったらかっちりと撮りたい!
軽量なレンズがほしい!

メーカー 富士フイルム
マウント M42マウント
必要なマウントアダプター M42マウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
CanonとPENTAXのデジタル一眼レフカメラ
※無改造では装着不能な場合あり
換算焦点距離 フルサイズ:55mm
APS-C:約82mm
マイクロフォーサーズ:約110mm

Fujinon 55mm F2.2は、日本製の「クセ玉」の代表格。

上で紹介したMeyer Domiplan 50mm F2.8同様、バブルボケが味わえるレンズとして有名です。

背景の独特のボケの形が楽しめるだけにとどまらず、日本製だけあって絞ればそれなりにかっちりとした描写で実用可能。
鏡筒がプラスチック製かつ開放値も暗めなので、とても軽量で取り回しが良好なのもうれしいところ。

ただし注意点として、レンズ後部、絞りリングに「富士フイルム独自拡張の開放測光用突起」という部分があり、マウントアダプターによっては干渉します。

この突起を削り取って使用する愛好家もいますが、レンズ本体に不可逆な加工を加えることになるので、必ずしもおすすめできる行為ではないことを書き記しておきます。

14.F.Zuiko 38mm F1.8(PEN F用)

F.Zuiko 38mm F1.8

こんな人におすすめ!
APS-Cやマイクロフォーサーズのミラーレス一眼カメラを使っている
コンパクトで高性能なレンズがほしい
イメージサークルをフルに使いたい!

メーカー OLYMPUS
マウント OLYMPUS PEN Fマウント
必要なマウントアダプター OLYMPUS PEN Fマウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
(※SONYα7・α9シリーズを除く)
換算焦点距離 フルサイズ:使用不可
APS-C:約61mm
マイクロフォーサーズ:約76mm

F.Zuiko 38mm F1.8は、オリンパスのZuiko(ズイコー)レンズのひとつ。

ハーフサイズ一眼レフカメラの「オリンパス ペンF」シリーズ用のレンズです。

ハーフサイズカメラとは、35mmフィルムカメラの半分の面積、フィルムを使うカメラのこと。
画面面積の小さいハーフサイズカメラ用のレンズは、同じ性能でもコンパクトに作ることが可能。
そのため、このF.Zuiko 38mm F1.8もとてもコンパクトです。

F.Zuiko 38mm F1.8

さらに、このレンズは設計上、APS-Cサイズやマイクロフォーサーズに近い画面サイズが念頭におかれているので、想定されたレンズ性能を余すことなくデジタルで使うことができるのです。

ただし、ハーフサイズカメラ用レンズという特性上、「フルサイズミラーレス一眼カメラ」や「デジタル一眼レフカメラ」では使えないことには注意しましょう。

15.Canon FD 50mm F1.4 S.S.C

Canon FD 50mm F1.4 S.S.C

こんな人におすすめ!
1970年代が好き!
Canon製品が好き!
きれいな発色の写真が撮りたい!

メーカー Canon
マウント Canon FDマウント
必要なマウントアダプター Canon FDマウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
換算焦点距離 フルサイズ:50mm
APS-C:約75mm
マイクロフォーサーズ:約100mm

Canon 50mm F1.4 S.S.Cは、Canonの一眼レフカメラ用オールドレンズのなかでも代表的なもののひとつ。

1971年に登場したCanon F-1(旧)というフラッグシップ機種に使うため開発された高性能レンズです。

とにかく、モダンな高性能を追い求めてCanonが生み出したレンズ。
1970年代以降、消耗品としてのカメラの色が濃くなっていったCanonの製品ですが、1970年代前半の仕上げは至高のひとこと。
金属製の重厚な鏡筒が、しっかりと手になじみます。

Canon FD 50mm F1.4 S.S.C

さて、当時のCanon FDレンズの特徴が、カラーフィルムでの使用を念頭に、発色に気を配った設計を行っていたこと。
当時としては、カラーフィルム向けのコーティングに力を入れたのは先進的なことでした(しかもレンズを交換しても同じ色になることがウリだったのです)。

描写は切れ味鋭いとともに、けっして解像力が高いだけではない、ポートレートにも向いたもの。
かつての最先端を楽しんでみませんか?

16.Nikkor-H Auto 28mm F3.5

Nikkor-H Auto 28mm F3.5

こんな人におすすめ!
ニコンが好き!
APS-Cやマイクロフォーサーズに最適なレンズがほしい!
作りが良いレンズがほしい!

メーカー Nikon(日本光学)
マウント Nikon Fマウント
必要なマウントアダプター Nikon Fマウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
Nikonのデジタル一眼レフカメラ(一部制限あり)
換算焦点距離 フルサイズ:28mm
APS-C:約42mm
マイクロフォーサーズ:約56mm

いまでも世界を代表するカメラメーカー、ニコン。

そんなニコンが1960年代に製造した一眼レフカメラ用広角レンズとして代表的なものが、このNikkor-H 28mm F3.5です。

このレンズは、28mm F3.5というレンズ構成を完成させた記念碑的レンズ。
ニッコールレンズの例に違わず描写はキレキレで解像力抜群です。

また、昔からとにかく頑丈なニコンの製品だけに、品質は日本製としてトップクラス。
美しい金属の仕上げを味わえます。

Nikkor-H Auto 28mm F3.5

ニコンの一眼レフカメラは、現代のデジタル一眼レフカメラも含め「ニコンFマウント」を採用。
ただし、装着できるものとできないものがあるので注意が必要です。

具体的には、このNikkor-H Autoの場合、D3000番台とD5000番台の機種は問題なく装着可能(ただし露出計は動作せず)。
またD7000番台よりも上位の機種では、「Ai改造」が施された個体のみ装着可能です。

もし、ニコンの上位機種のデジタル一眼レフカメラで問題なく使用したい場合には、もっと年式の新しい、1970年代後半以降の「Ai Nikkor」を探すのもおすすめです。

ニコンのオールドレンズを使用する際の、適合/不適合の見分け方については以下の記事で解説しています。

ニコン 生産停止中古レンズ 銘玉15選 2本目を買う前に!

また、もちろんミラーレス一眼カメラでは問題なく使用可能です。

17.MC ROKKOR 55mm F1.7

MC ROKKOR 55mm F1.7

こんな人におすすめ!
ヨーロピアンな国産レンズが使いたい!
コーティングが美しいレンズを使いたい!
SONYのカメラのご先祖様が使いたい!

メーカー minolta
マウント minolta SR マウント
必要なマウントアダプター minolta SR マウント用
使用可能なカメラ 各社のミラーレス一眼カメラ
換算焦点距離 フルサイズ:55mm
APS-C:約82mm
マイクロフォーサーズ:約110mm

いまはなきカメラメーカー、ミノルタ。
合併してコニカミノルタになりましたが、カメラ事業から撤退してすでに長い時間が経っています。

さて、そんなミノルタのレンズに付いたブランドがRokkor(ロッコール)。
Rokkorとは、関西発祥のメーカー、ミノルタが六甲山から名付けたネーミング。

日本製のレンズとしては性能・味ともに上質で、どこかヨーロピアンな味わいが楽しめる逸品です。

なかでもこのMCロッコールは、コーティングが美しいことでも有名なレンズ。
当時「緑のロッコール」といわれたことで知られるように、光にかざすとレンズの表面がエメラルドグリーンに輝きます。

とくにこのレンズをおすすめしたいのが、SONYのα7やα9シリーズを使っている方。
SONYのカメラは、ほかでもないミノルタのカメラ事業を受け継いだものなのです。

SONYのカメラ技術の源流を現代のカメラで感じる。
そんな楽しみが、ミノルタのオールドレンズなら楽しめますよ。

MC ROKKOR 55mm F1.7

オールドレンズの世界に踏み入れてみませんか?

デジタル一眼カメラを持っているならぜひ体験してみたいオールドレンズの世界。
リーズナブルな価格で、一世を風靡した名レンズのかずかずが楽しめますよ。

この記事を参考に、ぜひあなたにぴったりなオールドレンズを見つけられれば幸いです。

著者紹介:サンライズカメラ

サンライズカメラは、いまでは数少くなってしまった「フィルムカメラ専門店」の使命として、フィルムカメラに関する情報を公開し続けています。 「こんな記事が読みたい」というご要望がありましたら、お気軽にFacebook、Twitter、お問い合わせフォームなどからご連絡ください。カメラ愛好家のみなさん、これからフィルムを始めたいみなさんとお話できることを楽しみに待っています。

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