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国産Lマウントおすすめ中古レンズ

ミラーレス一眼の登場でにわかに注目が集まっているオールドレンズ。
中古レンズの中でも、ぜひ使ってみたいのがレンジファインダーカメラ用のLマウントオールドレンズたちです。

そもそもバルナックライカに始まるユニバーサルマウントである、Lマウント(L39スクリューマウント)。
ドイツ製をはじめ世界各国の名玉を中古レンズとして手に入れることができますが、実は国産レンズにも魅力的な描写を誇る製品がたくさん存在しています

一流の写真家をうならせた名玉、中古レンズ入門にぴったりの安価なレンズ。
ひとくちに国産Lマウント中古レンズといっても幅広く、とても豊穣な世界が広がっていますよ。

また、フランジバックの短いミラーレス一眼カメラにマウントアダプターで取り付ける場合、フランジバックが短くコンパクトなのも魅力。
もちろん、voigtlander BESSA シリーズや、L-Mアダプターを介してM型ライカやヘキサーRFで使うなど、中古フィルムカメラでの楽しみも無限大です。

今回は、中古フィルムカメラ専門店サンライズカメラのスタッフが、ライカLマウントの国産中古レンズの魅力について解説します!

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ライカLマウントの国産中古レンズ

まず最初に、ライカLマウントの国産中古レンズの概要について簡単に解説します。

ライカLマウント(L39スクリューマウント)とは

ライカIIIf

そもそもライカLマウントとは、内径39mm・ネジのピッチが26分の1インチ・フランジバック28.8mmのネジマウントのことを指します。

ネジマウントとは、レンズとカメラボディの接合部が単純な「ネジ」のマウントのこと。
現代の一眼レフカメラやミラーレスカメラ、またフィルムのレンジファインダーカメラでもM型ライカなどは、ボディとレンズを噛み合わせて固定する「バヨネットマウント」が主流となっていますが、1950〜70年代以前は、構造が単純なネジマウント(スクリューマウント)が主流の時代がありました。

他に有名なネジマウントとしては、フィルム一眼レフカメラ用のM42スクリューマウントが挙げられます。

オールドレンズの代表!M42マウントおすすめ中古レンズ10選

ライカLマウント、もしくは単にLマウントと呼称されることが多いですが、内径39mmであることからL39スクリューマウントと呼ばれることもあります。

さて、このLマウントを最初に採用したのは、ほかならぬレンジファインダーのスタンダードであるライカ
35mmのレンジファインダーカメラの元祖である、いわゆるバルナックライカが採用していたのが、このL39スクリューマウントだったのです。

ライカIIIf

バルナックライカのL39スクリューマウントが完成に至るまでには、カメラボディとレンズが無調整で使用できる互換性の実現などいくつかの段階を踏むこととなりましたが、Lマウントの規格が完成するの1931年のこととなります。

ライカLマウントとライカMマウント

ライカはバルナックライカにおいては一貫してこのLマウントを採用していましたが、1954年のライカM3で、バヨネットマウントのMマウントに移行。

ですが、互換性が最大限に配慮されており、マウントアダプターを介して、MマウントのボディではLマウントのレンズが無調整で使用可能です。
Lマウントのフランジバック28.8mmに対してMマウントは27.8mmと、ちょうど1mmだけフランジバックが短くなっており、ちょうど1mmの厚みを持つマウントアダプター(L-Mアダプター)を介するだけで問題なくレンズが取り付けられるのです。

L-Mアダプター

ライカLマウントの国産レンズが多数存在する理由

そもそもはライカが採用していたLマウント。
なぜ国産のLマウント中古レンズが多数存在するのでしょうか?

その理由は、ドイツの敗戦と戦後日本の復興にありました。

ライカを製造していたエルンスト・ライツはドイツのメーカー。
そのため、第2次世界大戦でドイツが敗戦したことで、ライカが保有していた特許がすべて無効となり、各国でライカのコピーが可能となりました

それに目をつけたのが日本の光学機器メーカー。
(そもそも戦前・戦中にも各国はコピーライカを製造していたのですが)
カメラ・光学機器は日本の貴重な外貨獲得手段として、戦後復興期の日本で盛んに製造されるようになったのです。

その際、ライカコピーも大量に作られ、レンズマウントもそのままLマウントを採用
国産のLマウントレンズも大量に作られることとなりました。

ライカそのままの見た目のカメラから、内部機構は模倣しているものの独自の見た目のカメラまで、国産ライカコピーは多岐にわたります。
キヤノン、ミノルタ、ニッカ、レオタックス、メルコン、タナック。
またニコンSシリーズも、見た目やマウントはコンタックスの模倣ですが、内部のシャッター機構はライカを参考としています。

レオタックスK
レオタックス

ニッカ タイプ5
ニッカ

Lマウントと似て異なるマウント

余談として、Lマウントと似ているが、互換性のないマウントが存在します。

引き伸ばし機用のレンズマウント

印画紙へのプリント用の引き伸ばしレンズは、基本的にL39スクリューマウントを採用しています。
これは、ライカLマウントのレンズを引き伸ばし時に流用できるように規格を統一したことに由来しています。

EL NIKKOR 50/2.8
ニコンの引き伸ばしレンズ

EL NIKKOR 50/2.8
ニコンの引き伸ばしレンズ

撮影用レンズを引き伸ばしに使うことはできますが、引き伸ばし専用レンズを撮影に使うことはできません。
引き伸ばしレンズにはヘリコイドがなく、ピントを合わせることができないのです。

また逆に、撮影用レンズで引き伸ばすのは、レンズの劣化につながるので避けたほうがベターです。

ZENIT用M39スクリューマウント

ロシアの一眼レフ、ZENITで採用されたマウント。
L39マウントと機械加工上は同一寸法ですが、フランジバックが異なり互換性はありません

アサヒフレックス用マウント

旭光学(のちのペンタックス)初の一眼レフ、アサヒフレックス(Asahiflex)で採用されたマウント。
一眼レフのためフランジバックが異なるのはもちろんですが、内径が37mmとLマウントより小さく、互換性はまったくありません。

Lマウント国産中古レンズのおすすめ使用方法

そんな国産Lマウント中古レンズは、どうやって使うのがおすすめなのでしょうか?
Lマウントオールドレンズのおすすめ使用方法を紹介します。

1:中古フィルムカメラ(レンジファインダーカメラ)で使う

まず、国産Lマウント中古レンズ本来の使い方。
それがフィルムカメラで使うということ。

中古フィルムカメラ専門店である当店としてはぜひ体験してみてほしいオールドレンズの楽しみ方です。

レンジファインダーのフィルムカメラとしては、以下のような機種がおすすめです。

バルナックライカ

ライカIIIf

Lマウントの元祖、バルナックライカ
ライカというと高額なイメージがありますが、実はバルナックライカなら非常に安価に手に入れることが可能です。

中古が安価にもかかわらず、加工精度の高さはM型ライカにひけをとらないもの。
ドイツ製舶来カメラの魅力を存分に感じられますよ。

バルナックライカについて詳しくはこちら

バルナックライカ徹底解説!中古の見分け方から使い方まで

ただし操作に癖があるので、使いやすさを求める場合には次以降に紹介する機種がおすすめです。

フォクトレンダー BESSA R

ベッサR

コシナ・フォクトレンダーのBESSAシリーズもおすすめの選択肢。
もしLマウントレンズの使用しか考慮しない場合、2000年発売のBESSA Rはいまなら、ラインナップのなかでも比較的安価に入手可能です。

露出計内蔵、一眼式ブライトフレームのファインダー。
新しい機種なので信頼性も抜群です。

もし将来的にMマウントを使用する可能性がある場合には、BESSA R2以降の機種とL-Mアダプターを併用するのもいいですね。

関連記事

フォクトレンダー BESSAシリーズまとめ 中古でレンジファインダーを味わおう!

Canon 7・7S

キヤノン7S

安価な国産レンジファインダーボディとしておすすめなのが、Canon最後のレンジファインダー、Canon 7とCanon 7S

いまとなっては実用性の低い外光式露出計内蔵で大柄なボディですが、動作が良好な個体でも、比較的安価に入手可能なのが魅力です。

Canon P

Canon P

同じCanonのレンジファインダーボディでも、実用性と美しさの面でおすすめなのがCanon P(ポピュレール)

ファインダーは50mm専用ですが、簡素な構造のためファインダーのヌケは最高。
デザインにも余計な部分がいっさいなく非常にスタイリッシュ。
シャッターが一軸不回転式で使いやすいのもポイントです。

Canon 7とCanon Pについて詳しくはこちら

Canon PとCanon 7 廉価で実用的な国産レンジファインダーカメラの決定版

国産ライカコピー

レオタックスK3

最後に、レオタックスやニッカといったライカコピーもおすすめです。
国産Lマウント中古レンズがそもそも組み合わせられていたボディで相性は抜群。

本家バルナックライカも近年かなり値下がりしていますが、国産ライカコピーは更に安価になっているので、手軽にレンジファインダーのフィルムカメラを始めることができますよ。

2:マウントアダプターを介してミラーレス一眼カメラで使う

ミラーレス一眼カメラで使うのももちろんおすすめ。

現在のレンジファインダー用オールドレンズ人気は、フランジバックの短いミラーレス一眼あってこそのものです。

Lマウントのマウントアダプターは、構造が非常に単純なのでとても安価。
MマウントアダプターにL-Mリングを合わせてもよいですが、アダプター自体が安価なことと、アダプターを多重に使用することになってしまうので、もしLマウントレンズをミラーレス一眼で使うなら、LマウントとMマウントを別々に用意してしまうほうがよいでしょう。

ミラーレス一眼カメラとマウントアダプターの使い方は、こちらの記事もご覧ください。

ミラーレスカメラでオールドレンズを使うには?マウントアダプターでの撮影方法

オールドレンズならサンライズカメラ

ライカLマウント 国産中古レンズ11選

さて、それではここから具体的に、Lマウントのレンジファインダー用国産レンズのなかから、ぜひ手に入れたいおすすめ中古レンズを紹介していきます。
ぜひあなたにぴったりのオールドレンズと出会ってみてくださいね。

1:Nikon(日本光学)Nikkor 5cm F2

Nikkor 5cm F2

日本を代表するレンズといえば。
そう、ニコンのニッコール(Nikkor)ですよね。

ライカLマウント用のニッコールは、そもそもはバルナックライカコピーのニッカ(Nicca)用に供給されたもの
今となっては使用ボディがニコン純正に限られるSマウント用よりも、M型ライカをはじめ多彩なボディで使えるため中古レンズの人気が高くなっています。

いまでは世界最高峰のレンズブランドのひとつとして名高いニッコール。
その名前が世界に轟くきっかけとなったのが、レンジファインダー用のニッコールレンズだったのでした。

世界で認められたニッコールレンズ

これは非常に有名な逸話ですが、報道写真家集団の「マグナム・フォト」のカメラマン、デイビッド・ダグラス・ダンカン(David Douglas Duncan 1916〜2018)は、ある日、ライフ誌のカメラマン三木淳(みき じゅん 1919〜1992)にポートレートを撮影されました。
後日そのプリントを見たD・D・ダンカンは、そのシャープな出来栄えに驚愕し、どんなレンズを使ったのか問いただしたのです。
そこで使われていたのがまさにニッコールレンズ(次節で紹介する85mmのようです)。

ニッコールレンズの高性能に驚き、D・D・ダンカンは、さっそく5cm F1.5と13.5cmを購入。
早速朝鮮戦争の取材で使用して、世界各国のグラフ雑誌をニッコールで撮影された写真が飾ることとなったのです。
いまでは伝説のように語られる逸話ですが、このことがニッコールが世界に羽ばたくきっかけとなったのは間違いありません。

さて、そんなD・D・ダンカンが買い求めたのはニコン(当時の日本光学)がカール・ツァイスのゾナー(Carl Zeiss Sonnar)をコピーしたレンズ、5cm F1.5でしたが、こちらは比較的玉数が少ないです。

むしろこれから手に入れるなら、5cm F2のほうが、手頃な値段かつ良好な描写でおすすめだといえるでしょう。

当時の名カメラマンをうならせたニッコールレンズだけに描写は一級品。
時代を反映し絞り値によって描写の変動はあるものの、それもまたオールドレンズの楽しみだといえるでしょう。
さらに、物語性の強いレンズであるだけに、持つ喜び、撮る喜びを否応なしにかきたててくれることでしょう。

Nikkor 5cm F2(ニッカ)

2:Nikon(日本光学)Nikkor 8.5cm F2

No Image

次に紹介するのもニッコール。

Nikkor-P・C 8.5cm F2は、こちらも上で紹介したD・D・ダンカン氏の逸話に関わるレンズです。
先述した通り、三木淳がポートレートを撮影するのに使ったレンズとなります。

こちらもレンズ設計のルーツはツァイスのゾナーにありますが、ニコン独自の改良により、本家ゾナーやツァイスコピーのジュピター(ロシアレンズ)とは全く異なった味わいとなっています。

オールドレンズながら、ある程度絞り込めば鮮鋭な描写を味わえるのはさすが。
60年前のプロが驚愕した高性能は、現代の目で見ても健在。
色乗りも良好です。

ニッコールの歴史を彩った名玉。
5cm(50mm)と一緒に撮影に携えてみませんか?

3:Canon Lens 50mm F1.8

Canon 50/1.8前期
前期型

ニコンと並んで現在、世界を代表するカメラメーカーとなっているキヤノン。
レンジファインダーカメラの時代にも、国産高級カメラの雄といえる存在でした。

ニコンがレンジファインダーカメラで独自の(コンタックスに類似の)Sマウントを採用していたのに対し、キヤノンはライカ同様のLマウントを選びました。
そのため、中古市場では非常に多くのキヤノン製Lマウントレンズを目にすることが可能です。

ここで紹介するCanon Lens 50mm F1.8は、そんなキヤノンのLマウントレンズの中でももっとも入手しやすいもの。
Lマウントの中古レンズの中でも、ロシアレンズと並んでもっとも安い部類に入るので、これからレンジファインダー用中古レンズに入門する方にもおすすめです。

Canon 50/1.8前期

筆者が実際に使用した感想としては、F1.8という無理のないスペックゆえか、破綻のない使いやすい描写を見せてくれましたよ。

レンズ外装は大きくクラシカルな銀外装の前期型と、モダンな見た目にリニューアルされた後期型があり、好みに合わせて選ぶことが可能。
どちらも非常に数が出た製品なので、中古レンズを購入する際は価格差はほとんどありません。

Canon 50/1.8後期
後期型

また、キヤノンのレンズはCanon Lensに改称する以前セレナー(SERENAR)を名乗っていたので、セレナー銘のレンズを探してみるのもおすすめです。

入手しやすい気軽なLマウント中古レンズ。
「撒き餌レンズ」として有名な現代の50mm F1.8のご先祖様ともいえるオールドレンズを、ぜひ使ってみませんか?

4:Canon Lens 25mm F3.5

Canon 25/3.5

次に紹介するこちらもキヤノンのLマウントレンズ。

Canon Lens 25mm F3.5は、1950年代の国産広角レンズの代表です。

広角レンズ。
というと、いまでは28mmは当たり前、24mmも普通の広角の範疇で捉えられがちですが、1950年代においては、28mmより広いレンズは「超広角」という扱いでした。
50mmが標準、35mmが広角。
ということは、このCanon Lens 25mm F3.5は、当時の写真家・カメラマンにとって「超広角」として捉えられていたことになります。

超広角レンズは、当時の写真家やカメラマンにとって非常に魅力的な製品でした。
それは、パンフォーカスのストリートスナップに使いやすいレンズであるため。
土門拳が提唱するところの「絶対非演出の絶対スナップ」を実現するためには、少し絞り込むだけでノーファインダーで被写体が被写界深度に収まる超広角はうってつけだったのです。

もちろん、超広角の便利さを活かして報道関係者にも使われました。

おそらく、このクラスのレンズとしてもっとも手に入れやすかったであろうレンズ、Canon Lens 25mm F3.5。
1950〜60年代の写真界の「空気」を体感するのに最適の逸品です。

Canon 25/3.5

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5:minolta(千代田光学)Super Rokkor 50mm F2.8

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1940〜50年代。
日本を代表するフィルムカメラメーカーが、ライカの影響下でカメラ作りを始めた時代。

なかでも独自色の強い、意欲的なレンジファインダーカメラを作っていたのがミノルタ(minolta・当時の千代田光学)です。
ミノルタのLマウントレンジファインダー、ミノルタ35(minolta 35)は一眼式ファインダーに、ライカとは全く異なる外観デザインでいまでも中古で人気が高いカメラ。

そのミノルタ35と組み合わせて販売されたLマウントレンズも、中古で人気の高い名玉のひとつとして名高い存在です。

ここで紹介する Super Rokkor 50mm F2.8は、性能よりもむしろ、その独特の外観が人気のレンズ。
通称「梅鉢レンズ」です。

沈胴式ではないものの非常にコンパクトなレンズ。
ピントを合わせるヘリコイド部分が、独特の凹凸のある形状をしており、それが梅鉢に似ていることからニックネームが付けられたのでした。

写りに関しては、非常に「味」があるもの。
50mm F2.8という無難なスペックながら、どちらかといえば、上記のNikkorやCanon Lensよりもオールドレンズ然としたものとなります。
オールドレンズの味を楽しむうえでは、このレンズはボケがグルグルした形になることがポイントだといえるでしょう。

筆者は以前、ミノルタCLEにこのレンズを組み合わせてみたことがあったのですが、絞りがレンズ前側にあるのが微妙に不便だと感じた思い出があります。

6:Topcon(東京光学)Topcor-S 5cm F2

topcor-s 50/2

Topcor(トプコール)の5cm F2。

ニッコールを紹介したからには、Lマウントのトプコール中古レンズも紹介しないわけにはいかないでしょう。

トプコールを作っていたのは、トプコンこと東京光学
現在も会社としては存在していますが、民生用カメラからは撤退してしまっているので、現代では知る人ぞ知る存在です。

しかしかつて東京光学は、ニコンと並び称えられる、日本を代表する光学機器メーカーとして知られていました。

そもそも日本光学(のちのニコン)と東京光学(トプコン)は、戦前の軍用光学機器の製造に始まります。
日本光学は海軍の光学機器を、東京光学は陸軍の光学機器を担当。
戦前は、海のニッコー、陸のトーコーと、それぞれ呼ばれる存在でした。
しかし東京光学は、1970年代を最後に、カメラの世界からは姿を消すこととなります。

さて、そんな東京光学は戦後、Lマウントではライカコピーの「レオタックス」にレンズを供給していました。

topcor-s 50/2 leotax f

このTopcor-S 5cm F2も、そんなレオタックス用レンズのひとつ。
時代ごとに前期型・中期型・後期型と大別でき、時代を経るごとにモダンな外装となっていきます。

トプコールの中でもこの5cm F2がもっともよく写るという評判で、まさにニッコールに負けず劣らずの鮮鋭な描写を楽しむことができますよ。

7:Yashinon 50mm F1.8

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Yashica(ヤシカ)のYashinon(ヤシノン)。

日本製オールドレンズのなかでも、外すことができない名前のひとつです。

なんといってもヤシノンといえば富岡光学。
中古フィルムカメラファンの間でも熱狂的な愛好家が存在する富岡のレンズですが、Lマウントで富岡光学を楽しむなら、やはりこのYashinon 50mm F1.8から始めるのがよいでしょう。

描写はとても立体感に富むものですが、平たくいえば「他に似るもののない描写」とでも呼べるもの。
けっして描写に破綻はないし、とても美しい絵が得られるのですが、現代レンズでは有り得ない、美しさと味を兼ね備えたボケを楽しむことが可能です。

Lマウントの中古レンズのなかでも、50mmを探しているなら充分に選ぶ価値のある面白いレンズだといえるでしょう。

8:Avenon 28mm F3.5

Avenon 28/3.5

さて、前節まで紹介してきたのは、いわゆる「オールドレンズ」のLマウントレンズたち。

うってかわってここからは、比較的新しい年代の中古レンズを紹介していきます。

まず、Avenon(アベノン)の28mm F3.5
1982年発売なので現代レンズの範疇に入る製品となります。

アベノンは、もともとサードパーティのレンズメーカー、コムラー(三協光機)に在籍していた技術者が立ち上げたメーカー。
設計者が「阿部」さんなのでアベノンという名称になりました。

特徴が、レンジファインダー用レンズならではの対称型設計により、ボディから出っ張らずにとてもコンパクトだということ。
対称型レンズだけあって、歪曲収差はとても少なく、広角ですがまっすぐな場所がまっすぐ写ります。
周辺光量が落ち気味になるのも、逆にレンズの味わいを深めてくれますよ。

Avenon 28/3.5

アベノンは他にもLマウントの21mmなどが有名で、中古レンズとして一定の人気がある存在です。

9:MINOLTA G-ROKKOR 28mm F3.5

G-ROKKOR 28mm F3.5

こちらは現在も中古レンズとしてはプレミアがついている希少品。

MINOLTA(ミノルタ)のG ROKKOR 28mm F3.5は、もともとは高級コンパクトカメラのMINOLTA TC-1(1996年発売)についていたレンズを、Lマウントの交換レンズ化した存在です。

1998年発売、限定2000本。
数が限られていることと、性能と味わいを両立させた現代の名レンズであることから人気が非常に高く、中古では安くても10万円台前半はくだらない高値を保っています。

G-ROKKOR 28mm F3.5

その描写の秘密は、上質な描写のために各所にふんだんにコストがかけられていること。
元となったTC-1は、円形の絞り板を入れ替える「完全円形絞り」が売りでしたが、こちらのLマウント版G-ROKKORも、絞り羽が9枚と、現代レンズとしては円形に近いものを採用。
さらにレンズには非球面レンズを惜しげもなく採用しています(5群5枚中、2枚・3面に採用)。

現代的な写りの中にたたえる豊穣な描写。
ミノルタのレンズの中でもまさに伝説の描写が味わえる一本だといえるでしょう。

TC-1についてはこちらの記事でも紹介しています

最小・至高の高級コンパクト MINOLTA TC-1

10:Konica Hexanon 50mm F2.4

Hexanon 50/2.4

上記のG-ROKKORも高級コンパクトカメラに源流をもつレンズですが、こちらのHexanonも同様です。

Konica Hexanonといえば、国産オールドレンズを代表するブランドのひとつ。
1990年代の中古フィルムカメラや高級コンパクトカメラのブームにおいて、Konica Hexarは流行を牽引する存在となりました。

さて、このHexanon 50mm F2.4は、そんなKonica Hexanonの再評価の流れの中で、満を持してLマウント用交換レンズとして送り出された存在。
限定1,500本と貴重なレンズです。

HexanonのLマウント限定レンズには、他にも35mm F2や60mm F1.2が存在するのですが、この50mm F2.4は、性能だけでなく見た目の面でも、現代Lマウント高級レンズとして魅力が深いものだといえるのではないでしょうか。

最大の特徴。
それが、このレンズは「沈胴レンズ」だということです。

Hexanon 50/2.4

ライカのエルマーやズミクロンをはじめとする沈胴レンズですが、現代的設計のレンズには数少ないもの。
現代の高性能ながらクラシカルな外観というのは、このレンズならではの深い魅力のひとつです。
絞りやヘリコイドの操作性も良好で、銘レンズたるヘキサノンの描写を、思う存分に引き出すことができますよ。

描写に関しても味わい深いもので、一段絞るととてもシャープに。
開放の描写が特徴的なのも、中古レンズならではの味わいとして、逆に楽しみになるのではないでしょうか。

F2.4という開放値も独特なこのレンズ。
ぜひ手に入れたい逸品です。

Hexanon 50/2.4

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11:Cosina voigtlander Nokton 50mm F1.5

Nokton 50/1.5

最後に紹介するのがコシナ・フォクトレンダー(voigtlander)のレンズ

1999年にはじまるコシナ・フォクトレンダーブランドのレンズですが、Lマウントのレンジファインダー用レンズを安価に手に入れられるという点で、とても魅力的な存在です。

もちろんオールドレンズの範疇には入らないですが、基本的に設計は中古カメラファンの好みを念頭に行われているので、それぞれに味わい深い描写を楽しむことができますよ。
中古価格も、他のLマウントオールドレンズに比べ安価なことが多いです。

ここで紹介する、LマウントのNokton(ノクトン)50mm F1.5は、明るい標準としてフォクトレンダーのなかでもオーソドックスなスペックのレンズ。

非球面レンズを採用しており、解像力の面でも収差の面でも、現代レンズならではの上質な描写を楽しむことができますよ。
オールドレンズとは全く異なる現代的描写なので、味よりも鮮鋭な画像を得ることを重視したいときには、ぜひ選びたい選択肢だといえるでしょう。

Nokton 50/1.5

このNokton 50mm F1.5にはMマウント版もありますが、より使えるボディの幅が広いという点で、Lマウント版をあえて選ぶメリットは充分にあるといえるでしょう。
ミラーレス一眼カメラでマウントアダプターを介して使用する場合も、Mマウント用アダプターよりもLマウントアダプターのほうが安めです。

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ライカLマウントの国産レンズを味わい尽くしてみませんか?

日本製カメラが、ドイツのカメラに「追いつけ・追い越せ」と切磋琢磨していた1950年代。
国産のLマウント中古オールドレンズは、まさにそんな、日本カメラの青春時代を味わうことのできるレンズたちです。

また、1980年代以降のLマウント中古レンズも、カメラファンの期待に応えた、味と性能を兼ね備えた名玉揃いだといえるでしょう。

一眼レフ用レンズもよいですが、コンパクトで、より深い味わいを楽しめるレンジファインダー用レンズこそ、オールドレンズの中でもぜひ使ってみてほしいもの。
ライカなどの舶来レンズよりも一般に安価なこともあり、レンジファインダー用レンズを初めて楽しむなら国産Lマウントがイチオシです。

ミラーレスにマウントアダプターをつけるもよし。
レンジファインダーの中古フィルムカメラで楽しむもよし。

ぜひ、国産Lマウント中古レンズで、レンジファインダー用オールドレンズの奥深い世界を味わってみませんか?

著者紹介:サンライズカメラ

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