特別連載ブログ フィルムカメラのある生活

2017.06.12

PENTAX MZ-3 アナログな操作感で味わうAFフィルム一眼レフ

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PENTAX MZ-3

オートフォーカスが一般的になった1990年代。
すでに操作は、現在のデジタル一眼レフへと続く、多用途を割り当てられたコマンドダイヤルによるものが一般的になっていました。

そんななか、かつての機械式一眼レフカメラそのものの、シャッターダイヤルと絞りリングが独立した操作系を持つカメラがPENTAXから送り出されました。
その名はMZ-3とMZ-5。

MZ-3は、前機種MZ-5の好評を受けて改良を施した、完成度が非常に高いモデルとなります。

オートフォーカスのフィルム一眼レフながら、操作方法は機械式マニュアルフォーカス一眼レフとまったく同じ。
フィルムカメラを操る喜びが味わえる一眼レフ、MZ-3とはいったいどんなカメラなのでしょうか。

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PENTAX MZ-3

まず、PENTAX MZ-3の特徴やスペックについて見ていきましょう。

PENTAX MZ-3の性能・スペック

PENTAX MZ-3

形式 35mmフィルム一眼レフカメラ
シャッター B、1秒〜1/4000秒(マニュアル時)
30秒〜1/4000秒(プログラム時)
電子式
縦走り金属幕フォーカルプレーンシャッター
露出計 TTL分割測光
TTL中央重点測光
TTLスポット測光
AE 絞り優先AE
シャッター優先AE
プログラムAE
ファインダー 視野率約92%
倍率約0.8倍
レンズマウント PENTAX KAF2マウント
使用電池 リチウム電池CR2 x1本
発売年 1997年

MZ-3とMZ-5

MZ-3について語るには、まず、そのもととなったMZ-5について書かなければなりません。

1995年。
PENTAXが、オートフォーカス一眼レフに一石を投じる新機種を発売しました。

その名はMZ-5。
PENTAX MZシリーズの初代となるカメラです。

PENTAX MZ-5
PENTAX MZ-5

MZ-5の特徴は、各部を機械式マニュアルフォーカスの一眼レフカメラと同様のダイヤル操作としたこと。
当時のオートフォーカスフィルム一眼レフは、すでに液晶画面と多用途ダイヤルを組み合わせた操作系が一般的になっていました。
現在のデジタル一眼レフの源流となった、操作方法だといってよいでしょう。

しかし、当時はまだ各メーカーとも最適な操作方法を模索していた時期。
現代のデジタル一眼レフほどには、操作系が洗練されていないのも事実でした。
PENTAXも前時代のZシリーズで「ハイパーマニュアル」という意欲的な操作体系を導入しましたが、市場の受けはいまひとつ。

そこでPENTAXは、かつてのマニュアルフォーカス時代の操作系に立ち返ったのです。
操作方法は、シャッターダイヤルと絞りリングを回して露出を決定するという伝統的なもの。
それでいて、オートフォーカスや露出計は最新の機能を搭載。

レトロさと最新技術が同居した、使いやすいカメラとしてMZ-5はスマッシュヒットとなりました。
そして、MZ-5の更なる改良がユーザーから求められたのです。

MZシリーズの決定版・MZ-3

PENTAX MZ-3

そこで1997年に送り出されたのが、MZ-5の上位機種となるMZ-3。

MZ-5の使いやすさはそのままに、ユーザーの声を反映した改良が各部に施されました。

MZ-3の目玉である操作系においては、シャッターダイヤルなど各部を大型化。
よりダイヤル操作が行いやすくなりました。

性能面では、MZ-5の1/2000秒からMZ-3では1/4000秒にシャッター速度が高速化。
より幅広い撮影シーンに対応できるようになりました。

また地味ですが大きな進歩として、MZ-5にはなかったAEロックが追加されたため、AE時により適正露出を求めやすくなっています。

改良点だけを羅列すると、それぞれは小改良と感じられるかもしれません。
しかし、それぞれが揃うことで、MZ-3はまさにMZシリーズの決定版ともいえる、MZ-5をはるかに凌駕する快適な操作性を獲得することとなったのです。

一目で分かる操作方法

PENTAX MZ-3

それでは具体的には、MZ-3の操作方法とはどのようなものなのでしょうか。

操作は非常に簡単です。
ボディ上面にあるシャッターダイヤルでシャッター速度を決める。
レンズ根本にある絞りリングで絞りの値を決める。
たったこれだけです。

シャッターダイヤルをA位置に合わせると絞り優先AEに、絞りリングをA位置に合わせるとシャッター優先AEとなり、両方をA位置に合わせるとプログラムAEになります。
こちらの操作系も一目瞭然です。

これらの操作系はマニュアルフォーカスの一眼レフカメラそのもの。
しかし、MZ-5やMZ-3では、一旦は打ち捨てられた操作系を復活させたことに価値がありました。

液晶画面を用いた操作では、それぞれのダイヤルの機能を覚えていないと、露出を自分で決めることさえ容易ではありません。
その点MZ-5やMZ-3では、ダイヤルに刻印された文字を見るだけで、どんな設定になっているかを一瞬で把握可能です。

古くてもよいものは復活させる。
それがMZ-3の設計思想だということができるでしょう。

PENTAX MZ-3

MZ-3の各モデルとぜひ使いたいレンズ

では、これからMZ-3を中古で手に入れるなら、どんなボディを、どんな組み合わせで使うのがおすすめなのでしょうか。

MZ-3には通常モデルの他に、限定モデルも存在しています。
もしこれから中古で、他人と一味違うMZ-3を手に入れたかったら、限定版を探すのもおすすめです。

MZ-3(通常モデル)

MZ-3の通常モデルには、シャンパンゴールドとブラックの2色が用意されています。

PENTAX MZ-3

どちらも往年のマニュアルフォーカスフィルム一眼レフカメラを彷彿とさせるレトロなデザイン。

最新のAFレンズからマニュアルフォーカス時代のレンズまで、どんなレンズと組み合わせても似合う名デザインです。

MZ-3 Special Edition

PENTAX MZ-3 Special Edition

MZ-3 Special Editionは、1998年に2000台限定で発売された限定モデル。

機能的には同一ですが、見た目は通常モデルと大きく異なっています。

ボディの貼り革は通常モデルの黒から茶色に変更。
ボディ前面には金色のエンブレムが追加されています。
各部に金の差し色が施されているのもポイントです。

また、銘レンズと名高いFA Limited 43mm F1.9がセットになっています。

一味違うマニアックなMZ-3が欲しいあなたにおすすめのモデルです。

MZ-3 Limited Package

MZ-3 Limited Packageは、2000年に発売されたブラックボディの限定モデル。

こちらも性能的には通常モデルと同様ですが、通常のブラックモデルでは金色のシャッターボタンや、シャッターダイヤルなどのロックボタンが黒に変更されており、より引き締まった印象となっています

MZ-3で使えるレンズ

さて、MZ-3をはじめ、現代のデジタル一眼レフに至るまで、PENTAXのカメラにはある特徴があります。

それは、レンズマウントの互換性が非常に高いこと。

MZ-3のKAF2マウントには、1975年以来発売されてきたほとんどのKマウントレンズを装着することが可能です。
現代のデジタル一眼レフ用レンズでさえも、APSサイズ用のDAレンズ以外、装着して使用することができるのです。
(ただし絞りリングのないレンズでは、シャッター優先またはプログラムAEのみとなります)

またM42マウント用のマウントアダプターを取り付ければ、多種多様なM42オールドレンズを使うことも可能です。

中古市場でも品揃え豊富なKマウントレンズやM42レンズ。
ミラーレス一眼やPENTAXのデジタル一眼レフでオールドレンズを楽しんでいる方が、フィルムでもオールドレンズを楽しむならMZ-3はうってつけのカメラです。

ぜひ味わいたいFA Limitedレンズ

FA Limited 43mm

さて、PENTAXのレンズには、MZ-3のために作られた、現代でも銘レンズとして語り継がれている3本のレンズがあります。

その名も、FA Limited 31mm・43mm・77mmの3本。

外装は高級感あるアルミ削り出し。
描写はあえて解像感だけにこだわらず、美しさと上質さを追求した、この3本でしか味わえない独特なものとなっています。

官能的な描写を楽しめると名高い3本のレンズ。
MZ-3に組み合わせてぜひ使ってみたい銘玉です。

ダイヤル操作で味わうAFカメラ

シャッターダイヤルと絞りリングを使う明快な操作系。

デジタルの時代となった現代でも、FujifilmのXシリーズなどが同様のコンセプトを受け継いでいます。
その意味で、PENTAX MZ-5やMZ-3は、機械式マニュアルフォーカスカメラの操作系を復活させるというコンセプトの先駆者だったといえるでしょう。

もちろんAFレンズを取り付ければ、明快な操作系とAFの快適さの双方を味わうことが可能。
オールドレンズの母艦としても。
フィルムでの表現にこだわるためにも。
MZ-3は多彩な楽しみを味わえるカメラです。

著者紹介:サンライズカメラ

サンライズカメラは、いまでは数少くなってしまった「フィルムカメラ専門店」の使命として、フィルムカメラに関する情報を公開し続けています。 「こんな記事が読みたい」というご要望がありましたら、お気軽にFacebook、Twitter、お問い合わせフォームなどからご連絡ください。カメラ愛好家のみなさん、これからフィルムを始めたいみなさんとお話できることを楽しみに待っています。

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