特別連載ブログ フィルムカメラのある生活

2017.06.09

コンタックスS2・S2b 機械式カメラでツァイスレンズを楽しむ

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CONTAX S2

コンタックスS2は1992年に発売された、ヤシカ・コンタックスの35mmフィルム一眼レフカメラ。
他のコンタックスと異なり、フルメカニカルシャッターを採用していることが特色です。

フィルム一眼レフカメラを楽しむなら、ぜひ機械式シャッターのカメラを使いたいもの。
コンタックス唯一の機械式カメラであるコンタックスS2なら、高い信頼性もあいまって、安心してツァイスレンズの描写を味わうことができますよ。

他のコンタックスフィルム一眼レフとは一味違うカメラ。
そんなコンタックスS2とは、いったいどんな特徴をもっているのでしょうか。

コンタックスS2

機械式であることが特色のコンタックスS2。
まずそのスペックや特徴を見ていきましょう。

コンタックスS2には、マイナーチェンジ版のS2bも存在し、細部が異なっています。

コンタックスS2の性能・スペック

CONTAX S2

形式 機械式一眼レフカメラ
シャッター B、1秒〜1/4000秒
機械式
縦走り金属幕フォーカルプレーンシャッター
シンクロ同調速度1/250秒
露出計 TTLスポット測光(S2)
TTL 中央重点測光(S2b)
AE なし
ファインダー 視野率95%
0.82倍
レンズマウント ヤシカ・コンタックスマウント
巻き上げ 手動(分割巻き上げ不可)
モータードライブ装着不可
使用電池 LR44 x2またはSR44 x2
発売年 1992年(S2)
1993年(S2b)

コンタックスS2の特徴

CONTAX S2

コンタックスS2は、ヤシカ(京セラ)・コンタックスが発売した中で唯一の機械式一眼レフカメラ。

シャッターが電池のいらない機械式である。
そのことが唯一無二の、最大の特徴だといえるでしょう。

ヤシカ・コンタックスの他の一眼レフはみな、高度に電子化されたメカニズムが特徴となっています。
しかし、いまとなっては実用に供しようにも、電子部品の経年劣化が気になるのもまた事実。

その点、オーソドックスな機械式シャッターを備えたコンタックスS2なら、故障の心配も少なく、安心して使い続けることができるのです。

高級感あふれるチタン外装

コンタックスS2が発売された1992年といえば、チタン外装のカメラが一世を風靡していた時期。

同じコンタックスの高級コンパクトカメラであるT2や、ニコンのFM2/Tをはじめ、数多くのカメラがチタンの金属色を活かした外装を採用していました。

コンタックスS2の外装ももちろんチタン製。
剛性感・高級感に満ちた金属外装は、機械式カメラを使っているのだという喜びを否応なしにかきたててくれるでしょう。

世界初の一眼レフの名を受け継ぐ

CONTAX S2

さて、コンタックス「S2」という機種名を見て、疑問に思った方もいるかもしれません。

それは、「S2」というからには「S」や「S1」が存在するのではないか、ということ。

もちろん存在しています。
ただし、このコンタックスS2と同じ、日本のヤシカ・京セラが手がけたものではなく、本家であるドイツのコンタックスのカメラとしてですが。
そのカメラとは、1948年、東ドイツのツァイス・イコン社が発売したContax Sのこと。
Contax Sは、実は世界で初めてペンタプリズムを採用した記念碑的カメラです。
フィルム・デジタル問わず現代の一眼レフカメラが当たり前に採用している設計を、Contax Sがはじめて取り入れたのです。

コンタックスS2は、そんな歴史に残るカメラを意識して名付けられています。
後述しますが、コンタックスS2はコンタックスのカメラ発売60周年を記念して発売されたカメラでもあり、60周年の刻印を施されたモデルが数多く出回っています。

ドイツカメラの伝統を意識して、現代風の最新スペックで味付けしたフィルム一眼レフ。
それがコンタックスS2なのです。

現代的性能を網羅

そんなコンタックスS2ですが、名前は伝統を受け継いでいますが、中身は機械式カメラで可能な機構をできるだけ取り入れたもの。

シャッター速度は最高1/4000秒。
シンクロ速度は1/250秒。
ニコンNew FM2と共通するスペックは、機械式カメラとしてこれ以上ないものです。

モータードライブの取り付けこそできませんが、これからフィルム一眼レフカメラを楽しむうえで、モータードライブが使えるかどうかは大きな問題ではありません。

むしろそれよりも、他のコンタックス一眼レフと同様に、数々のツァイスレンズが使い放題であることのほうが重要だといえるでしょう。

機械式の信頼できるボディでツァイスレンズを味わい尽くす。
それがコンタックスS2、最大の魅力であるといえるのです。

オーソドックスな操作系

CONTAX S2

それに加えて、コンタックスS2は機械式カメラとなったことで、操作系もオーソドックスなものとなっています。
コンタックスの他の一眼レフカメラは、コンタックス独特の、シャッターダイヤルがボディ左肩にある操作系で統一されています。

いっぽうコンタックスS2は、日本製の他の一眼レフカメラと共通の操作系を採用しています。
絞りはレンズの根本で、シャッター速度はファインダー右側のシャッターダイヤルで操作する。
この操作系は、オリンパスOM2000やニコンFM10とも似通ったもの。
迷うことのない操作体系のため、これからフィルム一眼レフカメラに入門する方にとっても安心しておすすめできる一台だといえるでしょう。

コンタックスS2中古購入のポイントと各機種

では、これからコンタックスS2を中古で手に入れるならどんなことに気をつけたらよいのでしょうか。

機械式のオーソドックスなカメラだけあって、他のコンタックス一眼レフよりも中古市場では状態のよい個体を見つけられる可能性が高いでしょう。
内部機構も非常に信頼性が高いため、保証のあるものを選べば問題はありません。

それでも、中古カメラをチェックする際に気をつけたい、スローの動作やファインダーの汚れなどは確認しておきたいものです。

そして、コンタックスS2とコンタックスS2bのどちらを選ぶのか、ということもポイントとなります。

コンタックスS2とS2b

コンタックスS2は1992年に発売されたカメラですが、ボディへの刻印の有無により2種類に分かれます。

最初に発売されたのは、ボディにコンタックス60周年の刻印が施されたモデル。

CONTAX S2
刻印ありのモデル

そして途中で、刻印のないモデルも発売されました。

CONTAX S2
刻印なしのモデル

いっぽう、コンタックスS2bはコンタックスS2の小改良バージョン。

CONTAX S2b
コンタックスS2b(チタニウムブラック)

最大の違いは露出計にあります。
コンタックスS2はスポット測光の露出計を搭載していますが、コンタックスS2bでは中央重点測光に変化しているのです。
シャッターの感触も変化しているといわれています。

コンタックスS2とコンタックスS2b、どちらを選ぶかは好みで問題ないでしょう。
中古市場では比較的、コンタックスS2のほうが安いことが多いようです。

機械式カメラでツァイスを楽しもう

コンタックス一眼レフのなかでも、コンタックスS2は機械式シャッター搭載機として唯一の存在。

信頼性の高さと、精密な機械式カメラを扱う喜び。
ツァイスレンズを楽しむなら、これ以上ない選択肢です。

ぜひあなたもコンタックスS2を手元に置いて、最高のレンズの描写を味わってみませんか?

著者紹介:サンライズカメラ

サンライズカメラは、いまでは数少くなってしまった「フィルムカメラ専門店」の使命として、フィルムカメラに関する情報を公開し続けています。 「こんな記事が読みたい」というご要望がありましたら、お気軽にFacebook、Twitter、お問い合わせフォームなどからご連絡ください。カメラ愛好家のみなさん、これからフィルムを始めたいみなさんとお話できることを楽しみに待っています。

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