特別連載ブログ フィルムカメラのある生活

2017.02.03

ライカM4は使いやすいクラシックライカの完成形

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カメラファンのあこがれ、M型ライカを買うとしたら、ライカM4という選択肢はいかがでしょうか。

すべてのカメラの頂点、M型ライカ。
M型ライカを時代によって2つに分けることができるとしたら、1970年代前半が分岐点になるといえるでしょう。

1950年代、60年代、ライカはまさに世界を制したカメラでした。
しかしながら、1970年代に入ると日本製カメラに追い上げられ、ライカは迷走期に入ってしまうのです。

ライカM4は、1967年というまさにライカの爛熟期に発売されたカメラ。
M3やM2の仕上げはそのままに、モダンな機構を適度に取り入れ、クラシック感と操作性の良さを兼ね備えています。

完成度の高いM型ライカ、M4こそ、実用ライカの最高峰といえるかもしれません。

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ライカM4

ライカM4

まず、ライカM4というカメラについて、スペックや性能を紹介していきます。

ライカM4の特徴・スペック

ライカM4

1967年に発売されたレンジファインダーカメラ、ライカM4。
M3、M2の不便な点を改善したカメラです。

形式 機械式レンジファインダーカメラ
シャッター速度 B、1秒〜1/1000秒
機械式
横走り布幕フォーカルプレーンシャッター
露出計 なし
ファインダー倍率 0.72倍
ファインダー枠 35mm、50mm、90mm、135mm
レンズマウント ライカMマウント
巻き上げ レバー式、1ストローク
巻き戻し クランク式
製造年 1967〜1975年

一般に、ライカM4はライカM2を改良し、135mmのブライトフレーム(ファインダー枠)を追加したものとされています。

ファインダー枠は同じ0.72倍。
M2と同じく、広角レンズの使用に強いファインダーを搭載しています。
もちろんファインダーの見えの良さ、レンジファインダーの合わせやすさはそれまでのM型ライカと同様。
仕上げの良い金属ボディの質感とあいまって、ライカを使う快感を存分に味わうことができますよ。

ライカM4

シャッターの性能は他のM型ライカと同じ、最高速1/1000秒です。

ライカM4の外観をもっとも特徴づけているのが、やはり、ボディ肩部に取り付けられた巻き戻しクランクでしょう。
それまでのM3やM2では、巻き戻しはノブによっていました。
一説によるとクランクでは巻き戻しが早すぎて静電気が生じるのを嫌ったともいわれていますが、1960年代、すでに日本製をはじめとする35mmフィルムカメラでは、クランク巻き戻しが当たり前になっていました。
この効果は絶大で、迅速なフィルム巻き戻しを実現しています。

さらに細かい部分としては、当時一般的になってきていた、巻き上げレバーへのプラスチック指当ても追加されています。

Ernst Leitz Wetzlarの刻印

ライカM4

伝統的なM型ライカの形態を保ったライカM4。
じつはボディ上部の刻印も重要なポイントです。

戦前のバルナックライカからずっと続いてきた、Leicaの細い文字と、Ernst Leitz Wetzlarの刻印。
実はこのライカM4は、いわゆるM型ライカの形状に、伝統の刻印が施された最後のカメラなのです。

もちろん、次の機種ライカM5にもこの刻印は施されています。
しかしライカM5は、それまでのM型ライカとはまったく異なる見た目のカメラです。

そして1970年代のライカの迷走のなかでドイツ・ウェツラーの工場での生産は終了。
M4の設計を流用したM4-2や、1984年発売のM6など、その後のM型ライカから、この刻印はなくなってしまったのです。

M5を除けば最後のErnst Leitz Wetzlar。
ライカM4はライカの伝統を味わえるカメラでもあるのです。

ライカM4の遺伝子

そんなライカM4は同時に、ライカのもっとも厳しい時期を支えたカメラでもあります。

1975年にライカM4そのものは生産を完了しましたが、翌年の1976年、ライカM4-2がリリースされます。

ライカM4-2は基本的にはライカM4のマイナーチェンジ版。

ライカM4-2

M4にはなかったホットシューが装備されるなどの改良が施されました。
当時のカメラファンからは、小改良に留まったことなどを酷評されもしましたが、M6の登場までライカを支えたのは、このM4-2にほかなりません。

1981年にはさらに改良されたM4-Pが発売されます。

ライカM4-P

M4-Pではファインダー枠に28mmと75mmを追加。
レンジファインダーの強みである広角レンズの使用がさらに便利になりました。

そして1983年。
ライカM4から設計の多くを受け継いだライカM6が発売され、徐々にライカは冬の時代を脱していくのです。

ライカM4購入のポイント

それでは、そんなライカM4を購入するとしたらどんなことに気をつけるとよいのでしょうか?

中古購入時のポイント

ライカM4

ライカM4は、M3やM2に比べると依然、少し高めの値段を保っています。
(M3やM2は状態によっては10万円以下のものも存在しますが、M4は10万円台後半が中心です)

それだけに、中古購入時にはボディにアタリがないか、ファインダーにクモリはないかなど、状態チェックを十分に行うようにしましょう。
オーバーホール済みの個体を中古購入するのもおすすめです。

M4には広角レンズが似合う

M2以来の0.72倍ファインダーを受け継いだライカM4。
それだけに、レンズはやはり広角が似合います。

ズミクロン35mm F2やズミルックス35mm F1.4。

Summicron 35mm F2

国産レンズを選ぶなら、フォクトレンダーのカラースコパー35mm F1.5や、28mmならM ROKKOR 28mm F2.8もよいでしょう。

カラースコパー 35mm F1.5

ベトナム戦争の戦場カメラマンは、望遠はニコンF、広角はM型ライカと使い分けていたといいます。
プロが使っていた組み合わせを彷彿とする、M4と広角のペアで風景を切り取るのは至高の瞬間です。

伝統とモダンが同居したM4

このように、ライカM4はライカ全盛期の最後を飾ったM型ライカ。

M型ライカらしい仕上げの良さと、各所に施されたモダンな気配りが同居しています。

実用によし、愛でるにもよし。
ぜひあなたにとって最高の一台をみつけてくださいね。

著者紹介:サンライズカメラ

サンライズカメラは、いまでは数少くなってしまった「フィルムカメラ専門店」の使命として、フィルムカメラに関する情報を公開し続けています。 「こんな記事が読みたい」というご要望がありましたら、お気軽にFacebook、Twitter、お問い合わせフォームなどからご連絡ください。カメラ愛好家のみなさん、これからフィルムを始めたいみなさんとお話できることを楽しみに待っています。

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